心臓は心筋細胞が一斉に同期して拍動していることで、全体として真腔内の血液を大動脈に送り出すポンプの役割をしています。
では、一日に何回心臓は拍動しているでしょうか?
だいたい一分間に60回(1秒に1回)拍動していると、1時間に3600回で、24時間で86400回です。一か月で259万2000回、一年で3153万6000回にもなります。
10年で3億回、80年で24億回にもなります。患者さんにはよく、一日に10万回近くうごいている、と説明していますが、24時間ホルター心電図を記録すると、だいたい8~11万回の間で心拍数が記録されているのを日常的に見られます。
ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書)の中で、著者 本川 達雄先生は、哺乳類の心拍数と寿命の関係を研究し、一生に打てる心拍数はほぼ決まっており、象もネズミも15億回としています。これによってハツカネズミは2~3年、象は70年近くいきます。人間もこれに当てはめると26.3年となってしまいますが、本川先生によると縄文時代のヒトの平均寿命は31年ほどだったとも言われており、人間の場合も当てはまるのかもしれません。心拍数が多いと心臓病にかかるリスクがあがるという研究は過去にもあり、また心臓病の患者さんにβ遮断薬を内服させ、交感神経の緊張を抑制することで心拍数を下げる治療を行うと心不全が改善して寿命が延長するという治療は実際に10年以上前から一般に行われています。
ご自分の心拍数を知るには、24時間ホルター心電図で正確に記録することができますが、最近はウェアラブル端末によって自分でも手軽に心拍数を知ることができるようになってきました。
もちろん心拍数だけが人間の寿命を規定するわけではなく、たくさんの因子が交錯する人生ですから一概には言えませんが、心臓を休ませることも人生にとって大事ということは間違いないと思います。
では、一日に何回心臓は拍動しているでしょうか?
だいたい一分間に60回(1秒に1回)拍動していると、1時間に3600回で、24時間で86400回です。一か月で259万2000回、一年で3153万6000回にもなります。
10年で3億回、80年で24億回にもなります。患者さんにはよく、一日に10万回近くうごいている、と説明していますが、24時間ホルター心電図を記録すると、だいたい8~11万回の間で心拍数が記録されているのを日常的に見られます。
ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書)の中で、著者 本川 達雄先生は、哺乳類の心拍数と寿命の関係を研究し、一生に打てる心拍数はほぼ決まっており、象もネズミも15億回としています。これによってハツカネズミは2~3年、象は70年近くいきます。人間もこれに当てはめると26.3年となってしまいますが、本川先生によると縄文時代のヒトの平均寿命は31年ほどだったとも言われており、人間の場合も当てはまるのかもしれません。心拍数が多いと心臓病にかかるリスクがあがるという研究は過去にもあり、また心臓病の患者さんにβ遮断薬を内服させ、交感神経の緊張を抑制することで心拍数を下げる治療を行うと心不全が改善して寿命が延長するという治療は実際に10年以上前から一般に行われています。
ご自分の心拍数を知るには、24時間ホルター心電図で正確に記録することができますが、最近はウェアラブル端末によって自分でも手軽に心拍数を知ることができるようになってきました。
もちろん心拍数だけが人間の寿命を規定するわけではなく、たくさんの因子が交錯する人生ですから一概には言えませんが、心臓を休ませることも人生にとって大事ということは間違いないと思います。