心房細動による脳梗塞予防、深部静脈血栓症や肺塞栓症の再発予防、人工弁への血栓付着予防のために従来はワーファリンが使用されてきました。ワーファリンは凝固因子を活性化する際に必要なビタミンKをブロックすることで、凝固因子2,7,9,10を機能させずに凝固を阻止する作用機序ですが、十年ほど前から第10因子を直接ブロックする薬剤が発売されるようになり、心房細動や静脈血栓症に関してはこちらが最近は使われることが多くなってきました。この新しい抗凝固薬はビタミンKとは関係しないので、納豆などの食事制限もなく、効き具合を毎回採血して測定する必要もありません。ワーファリンとちがって拮抗薬はまだ限定的ですが、半減期も短いので、効き目も早くきれます。
しかしながらワーファリンが1mg6円50銭なのにたいして、この新しい第10因子阻害剤は1錠500円近くします。医療費が生活費を圧迫しやすい特に年金世帯の人などにとっては、毎月の自己負担5000円の出費は決して少なくありません。医療者は製薬メーカーの宣伝を真に受けて高額な薬剤でも気軽に処方しがちですが、患者さんの生活も考えると少しでも安価な薬剤を選択する方が患者さんのためになることもあります。最近も金銭的な理由から二名ほど第10因子阻害剤からワーファリンに戻した患者さんが何人かいます。
心房細動に関しては、カテーテルアブレーションで心房細動がなおっても殆どの患者さんは抗凝固療法を継続しないといけないそうなので(CHADSスコア2点以上は継続が必要) 治療後も長期的に継続されているのが現実だそうです。
しかしながらワーファリンが1mg6円50銭なのにたいして、この新しい第10因子阻害剤は1錠500円近くします。医療費が生活費を圧迫しやすい特に年金世帯の人などにとっては、毎月の自己負担5000円の出費は決して少なくありません。医療者は製薬メーカーの宣伝を真に受けて高額な薬剤でも気軽に処方しがちですが、患者さんの生活も考えると少しでも安価な薬剤を選択する方が患者さんのためになることもあります。最近も金銭的な理由から二名ほど第10因子阻害剤からワーファリンに戻した患者さんが何人かいます。
心房細動に関しては、カテーテルアブレーションで心房細動がなおっても殆どの患者さんは抗凝固療法を継続しないといけないそうなので(CHADSスコア2点以上は継続が必要) 治療後も長期的に継続されているのが現実だそうです。