プロ野球・オールスター考

プロ野球も前半戦が終わり、今日からオールスター戦が始まる。

このオールスター戦だがここ十数年見ていない。

一言で言うと「魅力がない」ということになるが、大きな理由は、皆私よりも年下だからということだ。

昔はプロ野球に限らずスポーツすべてが面白かった。
「かっこいいお兄さん、おじさん」がすごいプレーをするのを見て、あこがれたりしたものだ。

でも、今はほとんどがただのガキにしか見えない。
特にＪリーグなどで、たぶん何も考えていないのであろう茶髪頭を見ていると、「何だこいつらは」と思ってしまうが、野球も大差はない。

日ごろのコメントを聞いていても、気のきいたのがほとんどない。
バカ丸出しか、何も言わないかどちらかだ。
そんな若造をわざわざ見たいとは思わない、つまり年を取ってしまったわけだ。

しかし、見なくなった理由はもうひとつある。

それは、今は「知らない」選手がほとんどいない、というのがその理由だ。

昔は、特にパリーグの選手など、日本シリーズかこのオールスターでなければ顔を見られない選手が多かった。

タイトル争いの常連であった、阪急の長池、東映の大杉・張本、近鉄の永淵などは名前は知っていたが、何せ試合の放映がないので、どんな顔をしているのか知らなかった。
東映の大杉選手は、名前が「大きな杉」だからすらっとした人かと思っていたが、ご存知のようにがっしりした人だった。
逆に近鉄の永淵は、田淵選手のせいではないだろうが、ボテっとした人を想像していたが、割とすらっとした人だった。

日頃見られないそんなプロ野球選手を見るのが楽しみのひとつだったのに、その後出てきた「プロ野球ニュース」のせいで、どの選手も映るようになり、さらに「珍プレー、好プレー」のせいで、試合で活躍していない選手にまでスポットがあたったりするものだから、知らない選手はほとんどいなくなった。

オールスターの前によく「○○と△△の勝負をぜひ見てみたいですねえ」とか言う人いるが、私としては○○も△△もよくテレビに出ているので、実際にはリーグが違うため勝負などしたことないのにもかかわらず、いつも勝負しているような感覚を持ってしまい、改めて見たいと思うようにならなくなったしまった、というわけだ。
つまり、見たいと思う選手がいないのである。

今日も結局見なかった。
結果にも興味はない。

出場できない選手と同様、この期間は「中休み」である。