お前こそがガンだ

支持率が低迷しているどころか、今や野党と何ら変わらないくらい信頼がなくなってきた今の自民党。

そりゃあ、LGBT法案のゴリ押しやら、増税の話やら、いったいどこ見て政治やってんだ？としか思えないようなことばかりだから、ある意味必然でもあると思う。

特に岸田首相のコメントは、相変わらず棒読み調で、言葉の言質を取られないために一言一言きちんとしゃべってるんだろうけど、言葉にまったく気持ちが入っていないのがよくわかる。

そんな自民党だけど、やっぱり野党と違って、毅然とした態度を取る人たちだっている。

まずは高市早苗氏。

現在は科学技術相なので、「本線からはずされたか？」と思っていたのだけど、先般ウィーンで開催されたIAEAの総会で、チャイナ相手に堂々としたスピーチを行っていて感動した。

チャイナは、自分のところの方が「処理水」を大量に放出しているくせに、そのことを棚に上げて「日本の汚染水がどうのこうの」とイチャモンをつけてきているのだが、それに対して「文句を言ってるのはアンタたちだけ」と言い返していた。

さらに、「日本としては引き続き、科学的根拠に基づく行動や正確な情報発信を中国に対して求めていきます」と述べて、チャイナに対して牽制していた。

もちろん、文句を言っているのはチャイナだけでなく、隣のあの国も言っているのだけど、「お前らには何を言ってもムダ」とばかりに一切無視。

これでチャイナが黙ることはないのだろうけど、とにかく言い返さないとダメ。

今まで日本の政治家たちは、これをまったくやってこなかったので、いつの間にか既成事実として残ってしまうわけだ。

高市さんを改めて見直した。

そして、もう一人が御大・麻生太郎氏。

昨年末、敵基地攻撃能力の保有などを明記した安保3文書が閣議決定を見たことをめぐって、「今の公明党の一番動かなかったガンだった、いわゆる山口、石井、北側等々の一番上の人たち、その裏にいる創価学会も含めて納得するという形になって・・・」などと、公明党の幹部（代表・幹事長・副代表）をコキおろしていた。

みんなが思っていることをそのまま発言してくれる御大には、改めて「スゴいな」と思う。

実際、公明党なんてガンなんだから、こんな連中と連立なんか組まないで、もし共闘するのであれば、国民民主党の方がよっぽどいい。

余談だが、麻生氏のこの発言を受けて、あの鳩山由紀夫がＸ（旧ツイッター）で、次のようツイートしたそうだ。

「麻生発言は二つの意味で間違っている。敵基地攻撃は日本に大惨事をもたらすのだ。それに必死に癌と戦っている多くの方々を思う心がないということだ」

前段は、チャイナ同様いくら説明してもムダだからしょうがないのだけど、後段の「ガンと戦っている人に失礼」という発言は「お前はアホか！」としか言いようがないものだ。

ガン患者の人たちって、「お前らはガンだ」って言われているわけではないぞ。

「あなたたちはガンに冒されている」と言われているわけであって、「ガン」そのものは邪魔な存在だし、嫌われて当然のものである。

だいたい、こいつ自身が「お前はガンだ」と言われているだろうに、そういう時に「その言い方はガン患者の方に失礼でしょ」と言い返していたのか？

ホントに、こいつって頭おかしいよなあ。