結局は、筋書き通り？

内閣不信任案は、大差で否決されるという結果に終わった。

直前に、民主党の幹部が、脅したりすかしたりした成果、ということは間違いないだろうが、それにしても、ここまで圧倒的とは・・・

そして、予想通り、大将である小沢一郎は敵前逃亡。
結果を見通して、「ここは賛成票なんか投じていられない」と判断して、子分たちを見捨てたのか、あるいは、子分達から「どうも怪しいので、ここは、いったん棄権して下さい」と言われたのかはわからないが、とにかく、いつもながら卑怯な行為だ。

いずれにしても、民主党の面々が、被災地の復興よりも、自分たちの保身を優先した結果、日本はますます混乱に陥れられることになってしまった。

それにしても・・・

菅首相と鳩山前首相のやり取りは、「腹が立つ」を超えて、「アホみたい」の一言。

鳩山さんが「菅さんは、６月中には辞めるはず」と言えば、菅さんは「辞めるとは言っていない」と言う。

菅直人という人は、保身のため、その場を乗り切るためなら平気でウソをつく。
そのためには、同士であっても平気で利用するし、平気で騙す。
それ以前に、震災地なんかどうなろうが、知ったこっちゃない。

一方の鳩山由紀夫という人は、ウソがつけない、と言うか、ウソが下手。
だから、その場を乗り切るためにウソをつくのは一緒だけど、そこには「悪意」は感じられない。
しかも、バカ正直な面があるので、「言ってはいけないこと」まで平気でバラしてしまうし、基本的には、何にも考えていない人。

普通に考えれば、と言うか、これまでのイメージからすると、二人のやり取りはこんな感じだったのではなかろうか。

二人の会談の中で、菅さんが「辞任」を匂わせるような微妙な発言をする。
それを受けた鳩山さんが、「辞めるとしたら、それは復興基本法案が成立し、第２次補正予算案の早期編成のめどをつけた時か」と確認しようとする。
菅さんは、「それも選択肢の一つだ」とか言いながら、何とかはぐらかそうとする。
おそらく「辞める」と明言してはいないと思う。
言質を取られるのを恐れているはずだし、鳩山さんが、すぐにベラベラとしゃべるのは目に見えている。
それと思わせるような言葉は、随所に出てきているだろうが、「メド」とか何とか、後でどうとでも取れるような言い方をしたに違いない。

つまり、菅さんは「いつ辞める」という具体的な話はしていないと思うし、鳩山さんは、勝手にそう解釈しただけだと思う。

そもそも、「支持率がゼロになってもゼッタイに辞めない」と言っている菅さんが、「日本滅亡のための施策を連発」しているわけだし、たかが東北地方が絶滅したくらいで、辞任するわけがない。


とは言え、二人の覚書が・・・

１．民主党を壊さないこと
２．自民党政権に逆戻りさせないこと
３．大震災の復興並びに被災者の救済に責任を持つこと

って、順番が違うだろ！

どう考えても、３番目は取ってつけたとしか思えない。