残念ながら「予想通り」！？

サッカーＷ杯。

日本チームは、格上コロンビアを相手に１－４の完敗。

前半ＰＫで１点取られ、前半終了間際に岡崎の得点で追いついたものの、ここまで。

先発メンバーを８人入れ替えたという完全な「２軍」相手に、善戦しているようでは所詮勝てない。

後半になって主力が２人入ってきただけで、一気に攻め込まれて３失点。

力の差は歴然としていた。


これで日本チームは、１分け２敗で「予想通り」の予選敗退。

組分け抽選で、コロンビア・ギリシャ・コートジボアールが相手と決まった段階で、ＦＩＦＡランクで言っても、３チームとも格上だし、特に「コロンビアに勝つのは無理」「コートジボアールもギリシャも結構強いし、どちらかに対して何とか引き分けるのがやっとじゃないの？」という予想していたのだが、ここまで当たるとは自分でも思っていなかった。

ところが、なぜか巷では、「やった！楽勝だ」「１位通過も十分」などとマスコミを初めとして多くの人たちが喜んでいた。

想像するに、たぶん３チームとも「普段あまり聞いたことがないから」という理由だけでそう言っている（思っている）のだと思う。

コートジボアールのドログバの名前くらいは知っている人がいたとしても、「一人じゃ勝てないし、他の選手は全然知らないし」ということなんだろう。

簡単に言うと「本田、香川、長友を含めて、オレは日本の選手はほぼ全員知っている。一方で対戦相手の選手はほとんど聞いたことがない。だから日本が勝つ！」という、およそ信じられない根拠による「予選突破確実」という発言なんだと思う。

こういう風潮に晒された途端、あまのじゃくな私は「ここはボロ負けして、世界との実力の差を見せつけられた方がいい」と思ってしまい、日本チームに対する応援も中途半端になってしまった。

残念ながら、コートジボアールには「善戦」し、１０人のギリシャ相手には「本当なら勝ってもおかしくはなかった」という結果になってしまった。

だから、コロンビア相手に「奇跡は必ず起こる」というもはや信仰にも近い雰囲気となり、異常に盛り上がっていた。

昔と違って、今のＦＩＦＡランキングは、地域制や試合の重要度などが考慮されているので、現実の力差に近いものがあると言われている。

ランキング前後のチームとは僅差であったとしても、少なくとも４７位の日本が、ランク一桁あるいは２０位以内のチームに「楽勝」などいうことはあり得ない。


これで少しは目覚めるのかな、という気はするけれど、４年後にはまた忘れていそうな気もする。

いずれにしても、これで「ハラハラ・ドキドキしながら試合を見る」という心配（？）はなくなった。

ブラジルの地元優勝を予想しながら、決勝トーナメントを楽しみたいと思う。