はぶて虫のささやき

日々の出来事について、雑感を書いてます。
映画やスポーツも大好きです!
(旧:はぶて日記)

映画評1065 ~ かがみの孤城

2022-12-29 | 日記
今日は「かがみの孤城」を見てきました。

直木賞作家・辻村深月による本屋大賞受賞作を劇場アニメ化。学校に居場所がなく閉塞(へいそく)感を抱える少女が、ある日突然鏡の中の不思議な世界に迷い込み、そこで出会った6人の中学生たちと共に冒険する。『河童のクゥと夏休み』などの原恵一が監督、原監督作『カラフル』などの丸尾みほが脚本、『心が叫びたがってるんだ。』などの A-1 Pictures が制作を担当。オーディションで選ばれた當真あみが主人公の声を務めるほか、北村匠海、麻生久美子、芦田愛菜、宮崎あおいらが声優陣に名を連ねる。

<ストーリー>
中学生のこころは学校に居場所がなく、部屋に閉じこもる日々を送っていた。ある日突然、部屋の鏡が光を放ち、吸い込まれるように中へ入ると城のような建物があり、そこには見知らぬ6人の中学生がいた。さらに「オオカミさま」と呼ばれるオオカミの仮面をかぶった少女が現れ、城のどこかに隠された鍵を見つけたらどんな願いでもかなえると告げる。7人は戸惑いながらも協力して鍵を探すうちに、互いの抱える事情が明らかになり、徐々に心を通わせていく。


これは意外と面白かった。

予告編を見た限りでは、それほど見たいとも思わなかったし、画もそれほどでもなかったので、見るつもりはなかった。

ただ、いろんな人から「面白いよ」と言われていたので、今日から年末年始の連休に入ってヒマにもなるので、そんなに期待しないで見ることにしたわけだ。

序盤は、不登校児7人集めたところでたいした展開になるとは思えなかったし、登場人物の中には「こいつ、ホントに中学生か?」と思えるほどのガキ(嬉野とかいうヤツ)がいたので、ちょっと感情移入できなかった。

ところが、途中で全員同じ中学校の生徒であることがわかり、一人が「オレ、明日から登校することにした。みんなも一緒に行かないか」と誘ったものの、いざ翌日にこころも登校したものの、誰もいなかったと、というあたりで物語が大きく動き始める。

最終的には、全員年齢が違うことが判明し、さらに序盤の伏線が次々と回収されていくにつれて、だんだん面白くなり、最後はちょっと感動しそうになった!?

よく考えられたお話だと思う。

ただし、「いい話」かどうかとなると、ちょっと疑問も残る。

主人公こころとアキの「一番叶えたいもの」は劇中でも語られていたが、後の人たちの「願い」がどんなものなのか、はっきりとは明かされず、それぞれの登場人物がその後どんな人生を送っているのか描かれていなかったのは、ちょっと残念。

たぶん原作ではそのあたりも丁寧に語られているはずなんだろうけど、こころが学校に行けるようになった、という事実しか語られていないのは、少し消化不良気味ではあった。

しかも、こころが登校できなくなった原因であるイジメっ娘の真田とかいう女の子を始めとして、根本的には何も解決できていないので、「みんな登校できるようになりました」だけでは感動するわけにはいかない。

とは言え、まったく期待していなかった分、かなり楽しめたので、評価は「B」にします。

ただ、ネットでは「生徒たちが、毎回違う服装で孤城にやってくるのだが、それが大きなヒントになっている」という話があるのだが、どういう意味なんだろう。

あと、入場者特典というものがあって、一人ひとり違うイラストカードがもらえるのだが、それぞれ登場人物の「物語のその後」が描いてあるらしいのだけど・・・私にはくれなかったぞ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 細切れぼやき | トップ | 2022映画総括 »

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事