老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

SMAP騒動

2016-01-19 11:40:38 | 俳句
 なんとか収まった、SMAPの解散騒動。あっけない収拾のしかた。
去年から、水面下で運ばれていたことらしいが、国民が口を挿んだからって、前言を翻すような、四人だったのか、と少し気が抜けた。

男は、外に出れば、八人の敵がいると昔から云われている。
会社で仕事が出来るのは、勿論だが、それ以上に対人関係が上手くゆかなければ、出世はしない。
奥さんの求められる内助の功は、夫が外に出て働きやすくすることである。
まあ、今は女も外で働け働けと、政治課題に掲げる時代。内助の功なんて言葉は死語になっているかも。

SMAPの五人は、皆、40才を過ぎて、立派に仕事をこなしている。
誰が一番好きかと聞かれても、答えられない。
それぞれ、少しづつ、個性があって、甲、乙つけられない。皆素晴らしいタレントだと思っている。
五人の中でも、嫉妬や、権力や、才能の有り方を巡り葛藤が渦巻いていたに違いない。
そんなこと、当たり前だ。
タレントだもの。
それを顔に出さず、ニコニコと演ずるのが、彼らの仕事。
少し疲れた。大恩のあるマネージャーが独立するから、それに付いて出て、仕事を選び吟味して、初心に返って、一からのタレント生活をしようと考えたのではなかったのか?
よく解る。悪いことではないと思える。
タレントして生きてゆくには、高い山、深い谷、並大抵でない道のりだと、考えたのか?
五人が解散しても、いままで通りの自分がこなしてきた仕事をすんなり出来ると思っていたとしたら、そこら辺りは、考えが甘かったのかな。
大の大人が一回、口に出したことを翻すのは、哀しかっただろうし、勇気もいったことだと思う。
しかし、人間としての筋はどうなったのだろう。
筋を通すより、元の鞘に収まる方が困難だったに違いないが、世論に押された、負けたでは、
長い人生、良かった、なんてことで、納得できるのか、後悔しないかが、思いやられる。

キムタクがイニシアチブを取って、丸く収めた?
これは、これで火種になったのではないか? 皆 ライバルだもん。
こんな騒ぎがあったけれど、どうなったのだろうと色眼鏡をかけて、ステージをみると、何だか面白さが増す。だからって、彼ら五人が出ている番組は滅多に見たことがないし、特別に見ることもない。

昔、俳優さんが、映画会社から独立した時は、苦労をした。
六社協定何だか知らないが、そんなのがあり、独立をする俳優に、圧力をかけていた。
石原裕次郎さんでさえ、映画会社を敵に回して、凄い苦労をした。
映画を撮ろうとしても、作れなかった。
その時、裕次郎さんを助けて、協力したのが、新劇俳優だった宇野重吉さんや、世界の黒沢監督と喧嘩別れをしていた、三船敏郎さん。
「黒部の太陽」の映画を作れた時のエピソードとして有名である。

SMAPの四人も、こんなことがあったことを把握して、独立にをしようとしたなではなかったのか?
将来に夢を繋いで、一刻の苦労はあっても、長い目で先を見据えていたのではなかったのか。
男だろ!俳優として、生き残れるさ君たちは、百恵ちゃんの、引き際の美しかったこと。
理想は、何だったのか。一生 スターでなかくても、かまわないじゃない。彼らは一人立ちしてやってゆけるのに。
彼らが幸福であればいいのだけれど、遺恨が残り、あの時ああすればよっかたと後悔しなければよい。

雨降って地が固まるなんて、無責任に言っている、コメンテーターもいるが、
あっけなかった。
義理や人情は立ち入る隙がなかった。
商業主義に押し切られた。

それにしても、凄い人気だこと。野次馬の多いこと。驚きビックリ (@_@)

  平和呆け日本  先が思いやられる。  選挙に行けよ。
  
コメント
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