老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

田舎でよかった

2016-01-29 10:26:10 | 俳句
         

        ☆彡    麦の芽や送電搭の長き影

 どうってことのない句であるが。
しりとり俳句で繋いだ句。お隣の町を散歩していた。
讃岐は、うどんの国。麦も盛んに植えられてあり、そろそろ、種を蒔く時期か?
送電搭の影が伸びていた。

          
  
        ☆彡    農事放送雪の予報をいくたびも

        ☆彡    尖りたる畑の土塊寒土用

 我が町は有線放送局がある。
私のこのパソコンも、テレビも、有線局を利用している。
付随で有線放送があり、市の、ちょとしたニュースがながされる。
迷い犬の放送もある。
2~3日前の雪、低温予報も、何度か、聞くことはなしに聞いた。
水道管が破裂すると困ると、住人が水道の水を出しっぱなしにしているらしい。
「今は渇水時期なので、出しっぱなしは、最小限に抑えて下さい」と、これは一日中、放送していた。
田舎の生活の知恵、、、素晴らしいと思った。
どこかの都市の、気候に左右される災害。
最小にくいとめている、田舎の先人たちの知恵。笑っていないで、見習うべきだ。都会の人よ。

        ☆彡    童心に長靴で割る氷かな

           
          

        ☆彡    梅匂ふ縄文の闇いかほどか



        ☆彡    梅白しお大師さんの杖の跡

        ☆彡    凛々とりんと白梅開くおと

 
どれも、しりとり俳句から、田舎の生活から生まれた句である。
父母がいて、兄、姉 二度と返れない、懐かしい昔をしのんだ、夢がないまぜになっている。

        ☆彡    雪の夜の煎じ薬の匂ひかな

        ☆彡    北狐見たと土産の話また

        ☆彡    だまされるなら狸より白狐

        ☆彡    夜の火事見てよりうつつ寝付かれぬ 

        ☆彡    炉話の半分は嘘夢語り 

 田舎は季語の宝庫。使いきれない。見落としているから。 
コメント
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