老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

  2016 ・ 3 / 2

2016-03-02 11:25:40 | 俳句
類句、類想満載のオンパレード。
そして、実力が垣間見えてくる。
ここで、実力を出していませんなんて、強がりを言っては駄目。
出そうが、出すまいが、読む人がよんだら、それなりにと思う。

     ✾    あたたかし吊るし飾りに鶴と亀    アネモネ

     ✾    山城の春泥つけて竹送り    菊子

     ✾    どことなく膝の淋しき春炬燵    ぴのこ

     ✾    地方紙の活字活き活き日脚伸ぶ    魁仙

     ✾    猫の子の名前を决める会議中    ラスカル

     ✾    グローブのような手のひら青き踏む    紫苑

     ✾    独酌のつまみに雛のあられかな    侘助

     ✾    よく笑ふ人と青きを踏みにけり    中村遥

     ✾    雛箱の戦後間もなき日付かな    眠兎

     ✾    古本の匂蛙の目借時     よひら

     ✾    草青む磔刑の碑の野ざらしに   涼 



好きな句を選んだ。
落としたのもたくさんある。
やさしい言葉で、情景の浮かぶ句である。 

コメント
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