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今日は歌仙の一からを学びに。
滋賀県俳句連盟幹事で そして 大津市俳句連盟理事の肩書きを持たれる方。
近江の義仲寺で 「俳諧歌仙」を巻いておられるそうである。大ベテランである。
「風光る」の巻
起句 春 風光る島の自転車ハイカラサン 天心
脇 春 ひらりひらりと夕べ陽炎
第三 春 夢うつつ鼻孔くすぐる春日にて
四句め 雑 トイプードルのかしましき声
月の座 秋 うさぎはね雲をかきわけ月に入り
折端 秋 温き酒にも寂を先取る
折立 秋 紅葉狩るトロッコ列車に手を振りて
二句め 恋 還暦過ぎし恋はうたかた
三句め 恋 七輪に束ごと燃やす想い文
四句め 雑 兄さんと呼ぶプラトホーム
五句め 雑 こんぴらへ裏参道を駆け登る
六句め 雑 飛び交ふ鳥の哀しかるらん
月の座 夏 月涼し胡弓聞こゆる旅の宿
八句め 雑 鰻食ひたし四万十まで行く
九句め 雑 寅さんの古い映画のかかりをり
十句め 雑 剪定の枝バケツにいけて
花の座 花 禿隠し竹馬の友と花の宴
折端 春 息づく灯り雛の寄り添ふ
句会の後の、わずかの時間であった。
歌仙を捌く天志さんは、参加している者は、ほとんどが初心者であるからにして、指導は大変であったと思われる。
義仲寺と云えば芭蕉にゆかりの深いい寺。
いつも、ベテランさんをお相手に巻いている歌仙。
素人は、何を投句するか予想ができない。
一から、質問、質問。なかなか、時間が経つばかりで前に進まない。
電車の時間は迫って来る。
短時間で、みんなも、頑張った。
四国から、滋賀までは、電車を乗り継いで五時間かかるそうである。
さぞ、お疲れになったことでしょう。
有り難うございました。