老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

連歌

2016-03-19 23:15:30 | 俳句





今日は歌仙の一からを学びに。
滋賀県俳句連盟幹事で そして 大津市俳句連盟理事の肩書きを持たれる方。
近江の義仲寺で 「俳諧歌仙」を巻いておられるそうである。大ベテランである。




  「風光る」の巻

起句   春  風光る島の自転車ハイカラサン   天心

脇    春    ひらりひらりと夕べ陽炎    

第三   春  夢うつつ鼻孔くすぐる春日にて

四句め  雑    トイプードルのかしましき声    

月の座  秋  うさぎはね雲をかきわけ月に入り    

折端   秋    温き酒にも寂を先取る      

折立   秋  紅葉狩るトロッコ列車に手を振りて   

二句め  恋    還暦過ぎし恋はうたかた        

三句め  恋  七輪に束ごと燃やす想い文    

四句め  雑    兄さんと呼ぶプラトホーム    

五句め  雑  こんぴらへ裏参道を駆け登る    

六句め  雑    飛び交ふ鳥の哀しかるらん    

月の座  夏  月涼し胡弓聞こゆる旅の宿    

八句め  雑    鰻食ひたし四万十まで行く     

九句め  雑  寅さんの古い映画のかかりをり    

十句め  雑    剪定の枝バケツにいけて    

花の座  花  禿隠し竹馬の友と花の宴    

折端   春    息づく灯り雛の寄り添ふ   


句会の後の、わずかの時間であった。
歌仙を捌く天志さんは、参加している者は、ほとんどが初心者であるからにして、指導は大変であったと思われる。
義仲寺と云えば芭蕉にゆかりの深いい寺。
いつも、ベテランさんをお相手に巻いている歌仙。
素人は、何を投句するか予想ができない。
一から、質問、質問。なかなか、時間が経つばかりで前に進まない。
電車の時間は迫って来る。
短時間で、みんなも、頑張った。


四国から、滋賀までは、電車を乗り継いで五時間かかるそうである。
さぞ、お疲れになったことでしょう。
有り難うございました。





 

コメント
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