
サンポートの六階のテラスから見える風景。
飛鳥Ⅱとか、自衛隊の練習船、帆船の日本丸が、時々寄港をすれば、碇泊をする大きな岸壁が見える。
その先の、散歩デッキを進んで行くと、ガラスで出来た赤い燈台がある。
歩いて往復二十分ほどの距離である。
いつも、デッキから釣り糸を垂れさげている人。
サンポート周辺のオフィスで仕事をしている人が、昼の休憩時間を利用しての散歩。
様々な人々に出くわす。
向うに見えるのは、女木島、いわゆる桃太郎さんでお馴染の鬼が島だ。
連絡船で、十五分。
今日は春の霞がかかっていて、薄ぼんやりとしか見えないが、いつもは島山を縫う道路がはっきりと見え、又山の中腹にある、白い灯台も見える。
広場に見える、何だか茶色の四角いオブジェは、もうすぐ始まる 瀬戸内芸術祭の、アートであろうか?
アートと名前を付ければ、何か理解できぬへんてこりんな物でも、全部アートになる。
わから無い人は、アートが解らないって?て云われると恐いから、解ったふりをする
私もその内の一人である。

昨日の句会。この サンポーホールを会場にしている。
102句の投句からの選。
出席者が、選をやって、思い思いの感想を述べる。
🐩 海地獄春の色して茹で卵
私は、海地獄は、別府温泉で海地獄と名の付いた源泉がある。そこで湯がいた卵が、春の色にゆであがったと、地獄と春の取り合わせが面白いと思い選をした。
この句会をしきっている主催と、私の二名の選であった。
選評を問われて、主催者にお先にどうぞと云う。
聞いていて、後から、これは温泉卵、、、とは云えなかった。
おっしゃるとうりです~と流した。
🐩 芽起こしの風に躓く麒麟の眼
この句も得点が沢山入っていた。
私も点は入れた。
良い句であると思った。芽起こしの風に躓く、麒麟。新鮮である。
しかし私は、眼 が要らないと思った。眼 をいれたことで、句が小さくなっていると思った。
「眼 がいるか、どうか?」と意見をのべると、皆、聞く耳を持たない。
切れ、省略など、考えていない。美辞麗句に酔っている。
仔猫の句が出ていた。仔猫が季語ですかと驚いている人が何人か。あらあら。
😺 しばらくは猫と忘れて春愁
🐱 荷の重い祝辞の稽古桜まじ
😹 謡もるる少し開けある春障子