老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

半年に  検査

2016-03-17 16:52:30 | 俳句
医大で、半年に一度の胸の検査。
良くもなっていないけれど、悪くもなっていない。
少し、肺に、もやもやと線が映っているから、次、半年後は、CT を撮影する。
どこが苦しいとか、何かをすると、痛くなるとか、自覚症状がないから、様子をみている。
この、肺からの原因で、目が見えなくなったときは驚いた。
全国で二万三千人ほどいる、難病指定の病氣。
原因不明、治療方法は無し。
目は手術をして、治っているけれども、又いつ悪くなるかわからぬ。
肺に来るのが最も恐い。
先先のことは、考えないことにしている。
ケセラセラ、とりこし苦労はしないことにしている。
 
          

医大の前にこんな池があるとは知らなかった。鯉が顔を水面にもちあげて、あっぷあっぷ.としている。患者の家族だろうな。のんびりと池をながめている。

   

午前十一時の予約。十時半には、レントゲン撮影をして、それから、一時半に名前を呼ばればれるまで、テレビを観たり、スマホを覗く。

ネット句会の選を読む。
私はみごと全没、、、

    🐧   五年経て今宵は春の星あまた    長谷川冬虹

    🐧   哀しみのゆりかごとなれ春の海    上田雅子

東北大震災を詠むだ特選二句。
哀しみを詠んでいても、はるかな希望を見出せる句と思う。
上手いと、云えばしごく簡単であるが、上手いという言葉では直截すぎる。
このようにさりげなく表現して、すーと、心に染み込ん胸を打つ俳句を、私は逆立ちをしても作ることができない。

    🐧   はくれむの膨らむつもり雨の朝   池桃太

    🐧   胡葱膾ほとけも箸をもて来らん    黒部美栄子

他の特選二句。これらの句が、句会にだされると、私ははて?選句眼がなくて見落としてしまうだろう。
色々考えさせられつ、診察に呼ばれるのを待っていると、長い時間も疲れもわりと和らぐ。


来るたび、病院内の設備が変わっていて、今日は郵便局をさがした。
建物内にあったのが、外の食堂やローソンと並ぶ場所に移転していた。

    🍒   レントゲン黙して語る春愁

    

  
コメント
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