老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

松の手入れ

2016-03-24 14:49:13 | 俳句

    

栗林公園に行く。
ある別の公園に行ったのだけれど、春のお花見シーズンを迎えるにあたって。今日は臨時休園。それで、場所を変更して、ここに。
栗林公園には、香川県の桜の標準木がある。
その桜、染井吉野は、開くまで後二、三日と云うところか?まだ硬い莟である。

何が幸いするか解らない。
松の剪定が行われていた。
       
       

普通、松は、俳句では、秋の季語として「松手入れ」がある。
それで、
「松の手入れは、秋ではないのですか?」とお尋ねする。すると
「二年に一回の割で一本の松の手入れをやります」
栗林公園には、素晴らしい松が沢山ある。
季節に関係なく、作業は行われると云う。

       

剪定班があるらしい。
大きな見事な松や、箱の型に整える箱松と、全部の松の手入れには、何十人もの庭師がいても、手がまわりかねるのであろう。
二年に一回の順で、美しくお化粧直しをしてもらうのかな。松は。

         

松手入れには
「どんなご苦労がありますか?」とお尋ねする。
大きく背が伸びて枝が張った松は、幹の元から、枝の先へ先へと、剪定をやってゆく。枝の先は勿論細く、梯子も届きにくくなる。危険をともなう。いくら慣れた仕事でも緊張をするであろう。
若い松は、松の葉の茂りが早く、又違った苦労があるらしい。伸びやすく育ちやすくなるよう手助けをする。
仕事の邪魔をして申し訳がないのだけれど、懇切丁寧にお話をして下さる。
松の木の上と松の木の下とで会話がはずむ。
ニコニコと笑いながらも、手と目は休めていない。

     🍒    紫雲山まなかいにあり剪定す

     🍒    囀りにまなざし深き庭師かな

     🍒    深呼吸剪定梯子の天辺へ

     🍒    剪定の青き香草の団子の香

     🍒    百千鳥にわかに鳴りぬ笛と鉦

推敲をやらなければならない句だけれど、たまたま公園で拾うことができた。

    (^。^)y-.。o○

    
コメント
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