老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

豆稲架

2016-10-26 00:38:55 | 俳句
      

      🍒    豆稲架にほがらほがらと山日和

      🍒    豆干してひと風呂あびに出かけんか

散策の途中、豆稲架を見つけた。

   

猪垣には、この黄色いプレートが付いている。電流が通っている。
豆稲架も勿論、この猪垣に中である。

       

何かは知らぬ。この茄子のような七色の小さな丸い実も囲いの中で育だっている。

この地区は猪の他に猿もいる。網の目のように猪除けの金網が張り巡らされている。

     🍒    鬨のごと谺が谺に威銃 

     🍒    猪垣やひとりこゐない峡の里

     🍒    ダム壁に当たり谺す威銃

     🍒    知恵比べ猪と人間秋深む

     🍒    四方みな苅田よ水の音のする


 
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鴨が来た

2016-10-25 10:41:27 | 俳句
       🐢    尻を振り大きい足で鴨歩む

すいすいと水の上を泳ぐ鴨は美しいが、陸に上がった鴨はユーモラスな歩き方をする。
身体の割には大な水かきを持っている足。
お尻を振って歩くさまは見ていて楽しい。

     

鴨を見た。
この池はいつもは鳰の池である。
鴨が泳いでいるのを見るのは初めてである。
昨年は、いつも鴨の大な陣が出来る池に一羽の鴨も来なかった。
そして、今年のこの池。鴨が来る池は決まっていると思っていたが、そうでもないらしい。
水草とか、水質などが影響をするのであろうか?

         

初鴨は10日ほど前に電車が鉄橋を渡る時に見た。
    🍒    初鴨を見たは電車の走る窓
見たは、、は、、、が理屈かな?
    🍒    初鴨や今し電車は鉄橋を
一句作るのに頭をこねて、ああでもないこうでもないと。すてちゃえ、すてちゃえ。

    🍒    那須の与一弓引く海ぞ鴨来たる
    🍒    そのかみの古戦場なる鴨の陣 
    🍒    編隊を組んでは解いて鴨の陣
    🍒    鴨の陣前ぶれもなくこの池に

       

池を横どりされた?多勢に無勢の青鷺がじっと動かないで池の面を見ているのが印象に残った。

     🍒    青鷺の孤高の影や秋夕焼
     🍒    青鷺はいつもデカルトカント如
     🍒    日時計の針か動かざる青鷺

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いろはにほへと。。。。。。。。。

2016-10-24 10:24:19 | 俳句
      
裁縫の好きな細胞に火が点った。
あれも、これも作ろうと、意欲がわいてくる。

思いたって、スマホとカメラが入るポシェトを縫う。
ドライブに行く時はいつもリュックサックを負うてゆく。
リュックは重いのでそれは車に置き、カメラとスマホを抱えて散策をする。別々の袋を二つ持つのだが、少し不便なので、これを一つで用が足りるようなポシットを作った。

袋の表にはスマホ用のペンとボールペンが入るポケットを。
中袋には、スマホの入るポケットを付ける。
カメラはすぽっと袋に入れればよい。
メモ用紙も充分に入る。

      

紐は100円ショップで見つけた仔犬用の散歩綱。
幅は2・5センチほど。軽くて肩に食い込まぬ。こんなにぴったりの紐が見つかるなんて、100円ショップは楽しい所である。



姫 は今日は暖かいからご機嫌。お腹もいっぱい。
私の足元でうろうろ。



     🍒    存分に俳句三昧秋深む

     🍒    ととさまの名は浄瑠璃に泣く秋ぞ

     🍒    ちいたかたった古い歌聴く星月夜

     🍒    獅子舞の獅子帰り行く稲田径

     🍒    懐かしき訛の秋の遍路かな

     🍒    うろこ雲なかなかできぬ逆上がり

     🍒    モカにして午后の一服木の実降る

     🍒    色変へぬ松波寄せる和歌の浦

     🍒    瑠璃色のチロリ新酒をなみなみと

     🍒    問わず語りつ剥かれゆく林檎かな

     🍒    もしかして花野でキスのあなたかしら

     🍒    世界一低い山とや小鳥来る

     🍒    実むらさき蹲に水豊かなり

     🍒    白桔梗象牙の根付揺れてをり

     🍒    秋時雨連子格子に灯の点る


しりとり俳句から。 一応、人さまに選をされた句。
自選は難しい。5・7・5の体をしている句。
投稿は出来ぬし捨てるには、、、そんなところか。

もう晩年、いろはに、、、、、で言うなら私は あさきゆめみしゑひもせす、、、のゑの辺りか?
類想、類句なぞとは結社の投句以外にはお遊びで ええじゃないか。
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2016-10-23 00:30:48 | 俳句
          

やっと普段に着る割烹着兼外出着が縫えた。
以前だと二日もあれば仕上がっものを、今回は十日くらいかかった。
根を詰めて、肩が凝るのを恐れ、一日に一時間と決めてお裁縫をした。

男ものの丹前の生地である。絹地なので、すこぶる軽く着やすいのだけれど水仕事には向かない。汚れても洗濯をじゃぶじゃぶとできないのだ。
持っていて箪笥の肥やしにはもったいないしなあ~。
簡単なデザインである。襟ぐりが大きいので、少し寒くなれば下にセーターを着こんで重ね着ができる。
一応、現代版の袷に仮定をして、、歳時記より次の句。

      
    ☆   秋袷ひとの命に間に合わず    長谷川櫂

     ☆   素袷やそのうちわかる人の味    加藤郁乎

二句ともしみじみとした心情の句。


       

不機嫌な 姫 の顔。
私の足元の籠に入っている。猫も歳をとるとずる賢しこくなり、私達夫婦を顎で使う。
それも又可愛いのだけれど。

ちっとも句が作れない。

     🍒    持ち歩く禁煙パイプ名の木散る

     🍒    アーケード抜けて眩暈や秋日傘

     🍒    名に負けずきれいな貧乏葛かな

     🍒    野菊晴どこで弁当ひらこほか

     🍒    くみひもは亰の土産よ秋袷

     

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カ マ キ リ

2016-10-22 08:07:11 | 俳句
        

     ☆    塵取を這い出してゆくいぼむしり     長谷川櫂

青い小さな3センチくらいのカマキリを見ることがある。
オオカマキリ、コカマキリと何種類かあるので、大小でいうなら、3センチくらいのは コカマキリ。写真のカマキリは優に10センチ以上もあるのでオオカマキリか?
散歩中、大きなカマキリが目に前に横たわっていたので驚いた。
死んでいるのかと思い、持っていた杖でカマキリの横をトントンと叩くと、前足を持ち上げて杖に向かってきた。
くわばら、くわばら、色が茶色いから、枯蟷螂かと早合点をしていたのであるが。。
「蟷螂の斧」なる言葉がある。
まさにこのカマキリはその言葉のように、はかない抵抗を試みている。立派なカマキリだ。

     ☆    蟷螂は馬車に逃げられし馭者のさま    中村草田男

三角形の頭に複眼で前足を持ち上げて、遠ざかりゆく馬車を威嚇し続けている様に見えたのか。向ってくる馬車を鎌を持って迎え打つとは思えない。
馬車に逃げられたカマキリが己の弱みを顧みず臍をかんでいるような句にしかおもえないのだけれど。
単純に解すれば単純。理屈っぽく難解と思えば難解。言葉を探してこねくり回す力を私は持ち合わせていない無力の鑑賞者である。


庭掃除をしている箒に知らずか、カマキリだと気がつきながら掃き集められたのか、頃合いを見て、塵取りから逃げて這い出してゆくカマキリ。ユーモアがあってよい。何時も無用の斧を振り上げてばかりいぬ、自然体の虫のカマキリがいてもいいではないか。


カマキリをじっと観察をしていると、散歩をやっている何人かがカマキリを覗いて、声をかけて通る。
「ややあーカマキリだ」
田舎でもこんな大きなカマキリは珍しくなっている昨今である。



       🍒    修道女マロンケーキを予約かな

       🍒    草の絮旅の終りは風まかせ
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