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老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

     アサヒハイダン

2018-06-15 15:45:25 | 俳句

         
           (川股さんの写真をお借りした)

 図書館で2017の「アサヒ俳壇」を借りてきて読む。
みなさん良い句を詠んでいる。
すらすら出来た句?死ぬほど推敲を重ねた句?

 四人の選者がいるけれど、選をされた句に、伝統系、現代系などとのたいした違いは無い。

 俳句は 「 1+1= 2 」のように明確な答えがは出るわけではないから、選者の好き嫌いが最後は働くと思う。

    

 金子兜太さんが亡くなって、次の選者が决まるのは、七月らしい。
稲畑汀子さんも、もうずいぶんなお歳。
新らしい選者が二人増えたりして?

実力のある選者になれる資格の俳人は、大方は他の新聞の選をやっていたりして、適当な人を今は天秤にかけてどっちが良い、この人には少問題がなぞと、諮っているのかしらね。
もうすぐだ。

選者が変わると、選をされる人の顔ぶれも変わるのかな。
金子兜太さんは、選を私物化(自分の結社の人を順繰り)していると、ブログに書いていた人も。。。。巷では問題視されていたみたいだった。

さあ楽しみだ。
私は端から実力がないから、朝日新聞の投句などはとてもやれない。

アサヒ俳壇のページを繰っていて旧知の人の名前を多く見つけた。
(我が家は朝日を購読していない)
皆さん、努力をしているようだ。
懐かしかったな。


      🍒     麦こがしをればジコッタ(事故)と電話かな
              (夫が車に当て逃げをされた)

      🍒     雨蛙の声だんだんと大きかり

      
 
    



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     「ニャロメ」

2018-06-14 23:47:46 | 俳句

       

  最近、我が家に我が物顔で居ついているノラ猫の「ニャロメ」

散歩の途中、このノラと会話を交わした。
よくおしゃべりをする猫で、こんなノラ猫は初めてだった。

 次の日は我が家のベランダを訪れて「ニャーニャー ニャュン」
窓ごしに話かけてくる。
なんと人なつっこい猫だ。

夫も私もこの人なつっこさに魅入られてしまった。
姫のように、美人じゃない。器量は悪い。それに優るのが、よくおしゃべりをすることだ。

姫の買ったばかりの新品の猫ハウスがあって、捨てるに忍び難くベランダにそのままにしていた。
そこを棲みかとして、毎日寝るようになった。
訴えるような眼で私を見上げて、「ニャーン、ここにいてもいいでしょうニャーンン」

困った。
今日もマンションの掃除に出かけた。
マンションで猫や犬が飼えないから、この家に越して来たのに、ノラなぞとても連れて行けない。
愛情が移ると困ると思いつつ、せめてここに居る間はひもじい思いをさせられなくて、朝晩、餌を与えている。

 まことに困る。
ベランダに出ると、足元にまつわって歩けない。
顔が見えないと「ニャロメーニャロメー」と呼ぶと、お隣との塀を安々と跳び越えて
「ニャーン」と疾風のようにやって来る。

困った、困った。困った。


散歩の途中、杏を、、、
少し痛みかけたのが目の前にある。綺麗なのはさすが盗れなかった。
躊躇をしたが一個、失敬をした。

  


       🍒     ためらいつ杏盗り吾大泥棒


       🍒     おろし金鼻をくすぐる新生姜

       🍒     起きて見ろ朝焼け雲の神々し    


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     悩みありまする

2018-06-13 08:39:08 | 俳句

     
                (ガレの森美術館の喫茶室)


 「どこで、何がどう変わったの?」
友人とのおしゃべり。
同じような人生を中学校を卒業をするまでは過ごす。
勿論、育った環境も家族構成も違ってはいるけれど、凄い金持ちがいるのでもなく、生活保護を受けるような貧しい家庭もなく、そこそこの田舎生活を満喫していた幼い頃。
勉強が良くできたり、お祭りの相撲大会でいつも優勝していたり男の子がお芝居にも夢中になっていたり、詩ばかり書いていた静かな女の子。
どこにでもある風景だった。

幼い日を共用した竹馬の友に、幼い頃の嘘は通らない。
私は天才だった、神童と呼ばれたと、はったりを言っても笑いとばす仲間が目の前のおしゃべり相手。


(紫陽花がどこへ行っても咲いている)

 友達がふともらした言葉。
「何が違うの、どうしてこうなの?」
親しい中でも計り知れない相手の心の中。
いつものように、子供の頃の想い出や、中学生時代の話題。
さみしそうにつぶやいて、急いで打ち消した言葉。

 介護の事、年金生活の事、将来の生活、諸々、一番に直面をしている健康の事。
腹を抱えて笑いながら、五才で親に殺された女の子の話に涙し、楽しいおしゃべりの時間は過ぎた。

それぞれの心の底にある悩み。
口に出しても解決はできない。
一刻、すべてを忘れて空っぽにした、それだけでいいのだ。

にきびに悩んでいた私。思えば些細な、そんな事もほんに重大だった昔。

 ブログのネタを探して、つまらぬ事を書いて、悩みを忘れている。
忘れていない。重くのしかかっている心配ごとは
「神さまは背負えるだけの重荷を与えるが、その人がこれ以上は持ちきれない、耐えきれない重荷は与えない」と一般に言われている言葉を信じ生きていくしかない。
一つ去れば、次にせまる悩みに立ち向かうには、ブログを書いたり、お裁縫に費やす時間、空になれる時間の大切な事。
それでもストレスで胃がきりきりと痛むことがある。
不定愁訴と十把一絡に、医師は言ってのけるが。。。。

考えたり悩んで眠れない夜があって聞き出したラジオ深夜便。
子守り唄がわりに、かけっぱなしのラジオが眠りを誘ってくれる。
案外、そんな人が多いのではないかしらね。

梅ちゃん元気だして。少しは美味しいものを食べて気が晴れたかな。皆同じだよ。


      🍒     仏さまに故郷の枇杷手土産と

      🍒     村一の器量よしは昔新茶くむ

      🍒     ノラ猫に挨拶される朝曇

      🍒     朝焼雲飯の炊ける匂ひして           
     






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      腐草蛍となる

2018-06-12 10:26:59 | 俳句

               


 友人が雨が降りそうで退屈な一日になりそうだから、食事をやらないかと誘われた。
久しぶりのおしゃべり。
電話でいつも話をやっていても、顔を合わして話すのは別か。

 私も退屈。
急きょ会ったらあげようと、巾着を縫う。
讃岐で織られる木綿の生地。「ぼたおり」
何かに利用をしなくては、、、小さい端切れが残っていたから。

ひとつには、猫ちゃんのアップリケをする。滋味な色合いだから猫ちゃんにビーズを付けた。
もうひとつは変哲もない。友人が誰かにあげたらいいのだ。

             


 昨夜は9時に寝たものだから、今朝は4時に目が覚めた。
頭の中がボットーしている。
白いレースの上に置いている水中花の置物を見ていると、徐々頭の中がすっきりしてきそう。


         🍒     腐草蛍に遠来の客来たる

         🍒     腐草蛍となる水の無き讃岐かな

 七十二候で今日からは 「腐草蛍となる」。
これから会う友人は竹馬の友。
蛍狩りに一緒にいったことも、そんな事が話題にのぼるかな。

         🍒     高価なる瓶より美し水中花

         🍒     潮風の抜ける窓辺の水中花   

         🍒     水中花恋の仔細を見とどけて 
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     ガレの森美術館

2018-06-11 09:35:20 | 俳句

       


 鳴門へ食事に。
食事を終えて、まだ行ったことのなかった、ガレの森美術へ足を運ぶ。

      

 なんでも鑑定団でお馴染みの ガラスの魔術師 エミール・ガレの魅惑の世界と銘をうっている美術館である。

       
 鑑定団では、本物であれば高い値がつき、ガレの作品を出品した人が一喜一憂をしている。

        

 ガレだか、ドーム兄弟かミューラーの作品か解らないが一番色づかいの好きだったのがこれ。
紫の入れ物。何に使うのか?飾り物だけに、、、そうとも。
花びらが繊細で風に今にもゆれそう。

            

 これも美しい。どれも光の加減で印象が変わる。
良し悪しは別として、好き、好きでよいのだ。     

     


立体的なガラス製品に繰り広げられた、一色で表現されている水墨画に似た世界を垣間見る。

それらは、やはり花瓶、ランプに表現をされているのが一番だと思う。
深い森に迷い込んだり、空想の世界が広がる。
「もの言うガラス」 まさにそのような作品が一刻の心を洗ってくれた。

 涼しい海峡からの風が吹きあがってくる美術館だった。



       🍒     風涼し七色の光ゲ満つガラス館

       🍒     遠望の海峡観潮船らしき

       🍒     すぐりの実舌でころがし山下る

           
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