Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

覇者の驕り

2004-05-09 23:27:00 | インポート
先日、日本有数の大型自動車メーカー「三菱ふそうトラック・バス」が、製品欠陥隠蔽の疑いで刑事告発され、関係者が逮捕されました。
同社製大型貨物車が2002=平成14年に関東地方で車輪脱落事故を起こし、死亡事故へと繋がりました。原因は車軸部品の強度不足である事が明らかで、物証も挙がっていますが、同社は当初これを認めず、ユーザー側の整備不足と主張し続けて来ました。
しかし今回の一件で、同社の製造責任が明確となった訳で、今後は三菱ブランドの信頼が失墜しかねない事態へ発展した訳であります。
三菱の大型車は、我国の大型総数の約3割を占めると言われ、特に大型バスの技術には伝統的に定評がありました。この一件で、こうした実績が揺らぐのは必至の情勢であり、三菱自動車全体の再建への道を極めて困難なものにする可能性もあります。
私見ではありますが、三菱グループは明治の前後から続く日本の一大企業、旧財閥にして政商、戦時下にあっては国策会社、戦後の高度成長期には、工業、商業のいずれにも通じる大組織として発展して参りました。ひょっとすると日本有数のこの「覇者の驕り」がこうした重大事態を招いたのかも知れません。*(山)*
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