Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

歳末~バター不足の怪

2014-12-12 15:37:26 | 日記・エッセイ・コラム
曇天の本日は、平日だが先月下旬の休日出動の代休賜っている。午前中は、かねて必要だった検査の為、居所近くの内科医へ。午後は居所掃除や買い物などの雑用に充て、夕刻よりは一旦名古屋市内の拙実家へ立ち寄り後、今夜より東日本方面へ出かけるつもりでいる所。大型寒波到来が予報される折、天候には留意しながら行動しようと思います。

さてさて、年の瀬のこの時季は、忘年会やクリスマス関連行事などで、年齢性別問わず、甘味に親しむ機会も多いだろう。ただ今冬は、暗雲が垂れ込めているのも事実。所謂スイーツの大事な原料の一つ、バターの品薄が続いている様なのだ。
確かに週何度かの買い物の折、乳製品売場をそれとなく覗くと、バターが欠品か極端に少ないのは事実だろう。今夏の猛暑で、北日本を初めとする生産地にて、乳牛の多くが体調不良に陥って、バター原料の生乳の生産が振るわなかったとか、酪農家の数自体が減ったとかの表向きの理由が大きいのも事実だろうが、その一方で、農林水産省の行政対応が適切とは言えなかった事も大きいのではないだろうか。

今日午前の民放ラジオ報道で知ったのだが、乳製品の供給は、農水省の方針もあって、飲用牛乳の生産が最優先され、バターやチーズ、ヨーグルトなどの乳製品はそれに次ぐとされる。ただ、ネットの報道資料なども参照すると、一昨年、そして4年前とバターだけが品不足に陥り、牛乳や他の乳製品の供給は概ね安定していると言う。これはどう言う事なのか?

ある専門家の方のご見解によると「通常の食品なら、国産が不足なら民間事業者が輸入すれば済む。しかし、バターについては農水省の所謂『バター利権』が存在すると言われる為、そうは行かない。同省の外郭団体による、バター輸入独占業務のペーパー・ワークだけで毎年億単位の収入を得る。多額のこの団体の役員報酬の原資ともなる。自ら輸入数量を恣意的にコントロールし、バター不足を演出する自作自演だ。」とされる。

考えればこの問題、今春も値上げされ、同じ農水省による価格管理が行われている小麦の扱いと似た所があるのではないか。値上げの問題もそうだが、バターの流通にしても、時季による需要などとはかけ離れた農水省の思惑で、作為的な品薄状態が続いているのではないかと言う疑問。事実なら、国民市民や生活者の立場を無視した「省益優先」と思われても仕方あるまい。現に、環太平洋経済連携協定TPPの交渉にあっても、米や麦、砂糖などと並び、国家貿易品目とされるこれら「白モノ」食品は、交渉対象から外される聖域扱いの品目ばかりだと言う。省庁利権が絡んでいるのは明らかだろう。

かつて民主党政権がトライして頓挫した「事業仕訳」をそのまま支持する訳ではないが、農水分野においては、一度受給と価格設定が本当に適正か、第三者機関を設置して検証する必要があろう。こうした基礎的食品の受給は、我国の将来を担う乳幼児や、人口の多くを占める低所得者層の死活にも関わるのである。ただでさえ「弱者いじめ」の感が付き纏う安倍政権にも、ここの所の対応は確かな対応を願い、需要期の不安解消に努めて頂きたい。衆院総選挙を控えている今は、尚更だ。農水省は、ようやく一定量のバター緊急輸入に動いた様で、政権は何もしていないとは申さないが。

今回画像は、JR名古屋駅北方に拠点を構える、ある陶器メーカーの資料館の夜景。カップルの見学者も多いが、夜の楽しみの一つでもあるスイーツの供給に不安がない事を祈りたいものです。 P.S 次回は12/20(土)以降に掲載予定です。
コメント (6)
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