Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

地震対策も安保政策も、正しい警戒を

2017-06-26 14:37:53 | 国際・政治

昨日朝の事だが、当地から遠くない、岐阜・長野県境付近で強い地震があった。現地最大震度5強、強度はM5.7で、震源の浅い、直下型地震だった様だ。この前後にも、同じ地域で小規模な地震が多発、群発地震の様相だっと言う。今回は幸い、大きな被害を生じなかった様だが、我国屈指の大断層 中央構造線に近い所での発生だけに、今後の地震の動向に注意する必要があろう。今回の震源は、近い将来の発生が懸念される、東海地震の震源域とされる、駿河湾トラフとも関連がある様だ。徒に不安を煽るには慎むべきは承知しているが、日頃からの監視が有用であるのも事実である。

本題に入ります。安倍自公政権が、かねて構想中だった、日本国憲法改正案の与党案を、今秋にも国会へ提出する方針を固めた様だ。日本国憲法も制定後70年超となり、成文典を持つ憲法としては、世界最古になったと言う。民法や刑法など、他の法律でもそうだが、我国の法制度は、時代に合わせた憲章や見直しがなさ過ぎるのではないだろうか。先日、テロ等準備罪処罰法制とほぼ同タイミングで成立した、刑法の性犯罪処罰規定見直しなどは、20世紀初めの制定以来、実に一世紀超を超えての事であり、その間の検証や検討が、世論の意向を無視して行われなかったのは「立法府の怠慢」としか言い様がない。政権与党の消極姿勢を糾すと共に、政局や思想闘争に奔走ばかりして、国民市民の安全や利益にとり必要な法整備や施策を促す努力を怠った事実は、与党同様に指弾されて良い。

安倍政権の改憲案への姿勢は「前のめり」 「戦前回帰の気配」などとの批判が幾つかあるのは分る。しかしながら、日本国憲法第9条を一定見直さざるを得ない程、我国を取り巻く安保上の環境は険しくなっている様だ。これについて「北鮮の弾道ミサイルなど、軍事的脅威の高まり」をご指摘の各位は多いだろう。拙者も同類につき、その事に反対も批判もしない。ただ、脅威はこれだけではない。

今、中東中央部のイラク・シリア両国で猛威を振るったイスラム国ISが、拠点都市の陥落により、この地域からの退潮が確実となっている。複数の外国から集められた戦闘員勢力の一部が出身国へ戻り、地元都市部などを攻撃する、複数の「ホームグラウン・テロ」を起こしてて少なからぬ犠牲を生じる問題も、ご存じの通りである。今、この勢力の最高幹部クラスがほぼ討伐された・・のは良いが、一部の残存勢力が、我国からも遠くない、フィリピン国の島嶼(とうしょ)部に集結していると言うのだ。

南シナ海の南方 フィリピン国は、キリスト教の国と思われがちだが、実は南部の多大きな離党 ミンダナオ島の辺りは、イスラム教徒の方が、以前から多い。同国内でも低所得の住民が多く、又、イスラム圏最大のインドネシア共和国など、アジアのイスラム世界にも近く、宗教面での連帯も強くある様だ。その様な環境を、軍事面に通じたイスラム国ISの幹部連中が見過ごす訳はなく、既に相当数の戦闘員勢力が、フィリピン南部の離島へ進出、同国政府軍と小規模な紛争も起こしていると言うのだ。

報道家 池上 彰さんが少し前にTV番組で取り上げられていた事だが、イスラム国ISの最終目標は「イスラム勢力による世界征服」であると言う。中東中部、イラク・シリア両国では退潮期かもだが、この地域を出たIS勢力は、フィリピン国内で、着々と次の拠点作りに精励している実態があるのではないか。そしてその行為は、我国を含む東アジアにとって、確実に安保上の脅威になろうとしている恐れもあるのだ。この懸念を、大きく伝えようとしない報道各社の不良姿勢は、糾されて良いだろう。

中東での活動時、イスラム国ISの経済を支えたのは、石油資源の密売だったと言う。フィリピン拠点での経済活動がどうかは、今一つ見えないが、有力な一つが薬物の密売だろう。多くの軍資金を得る為にも、この連中は、人口自体の多い中国大陸、それに、薬物問題に馴染みの薄い台湾、そして我国を薬物売買の標的(ターゲット)にして来る可能性が大きくあるだろう。

万事を暴力、軍事力で処理しようとする、イスラム国IS自体の危険性も、それは自覚されるべきだが、同時に、こうした「戦争に直結する経済活動」をどう抑え込んで行くかも大きな課題ではないのか。我国を含む、東アジア圏一帯が、薬物汚染の危機に晒される恐れも大きくある。それに加えて、国内主要箇所での自爆的テロ活動の脅威。今までにない戦争、そして反社会的暴力行為に備える為にも、安倍政権の改憲草案提出は、やむを得ないものと心得る。

そうは言っても、徒に不安を煽るだけではならない事も、繰り返し申しておきたい。一番大事な事は、地震を初めとする災害も、イスラム国ISなどのテロ脅威も、正しい知識と情報を持って適切な姿勢で向き合い「正しい方法で、正しく警戒する事」が、大事なのだろう。今回画像は、拙者には懐かし目の、当地から少し西方の、近畿日本鉄道名古屋線 黄金(こがね)駅へ進入する、下り普通列車の様子。直ぐ上の陸橋は、朝晩の交通渋滞でも知られる県道橋「黄金陸橋」であります。今朝は、大手自動車部品メーカー「タカタ」経営破綻の大ニュースも飛び込んで来たが、これについては、次回触れたく思います。

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