2017=平成29年も 後僅かとなった。既にここ数日来、拙ネットの知人各位よりは「年賀状を仕上げた」或いは「大掃除完了」の声が上がり始め、年賀状はとも角、これから大掃除を控える拙者などは、些(いささ)か焦っている所。まあ 昨日の日曜は、要清掃箇所を事前に見回る位の事はしたので、今週必ず行う大掃除の日も、落ち着いて迎えられるかな?とも思う所だが。
さて本題。拙居所辺りは、名古屋都心から遠くなく、歩行禁煙(自転車乗車時も)区域に指定され、摘発されれば 2000円/件の科料と相成るのだが、それにも関わらず、相変わらず歩行禁煙が後を絶たず、吸殻の投棄も目立つ現状である。性別は、その全てが野郎であり、年代的には 若者は一人も見当たらず、明らかに後半生の50~60代かそれ以上の連中が殆ど。地域随所に「歩行禁煙」の表記が出されている事もあり、目につかないはずはないのだが、それにしても この様な「確信犯的」所業が後を絶たない所である。
もう一つ、名古屋市営地下鉄にあっては、昨今大都市圏で問題化している「痴漢対策」の一環もあって、時間帯限定とは思うが、一部の車両が女性専用となる事がある。これは拙母から聞いたのだが、その女性専用車に、決まって若干の男客が乗っているというのだ。「知らないのか、それとも勘違いか?」と母は言ったが、聞いた拙者は「もう一つ、確信犯もあるかもよ」と答えておいた。確かに、拙者も一度は目撃しているからだ。地下鉄乗車口には、一目でそれと分る様、女性専用車の区分がされている。それにも関わらず、常に乗る男達がいると言うのは、確信犯を疑わざるを得ない。
女性専用車に賛否があるのは分っている。民進党→立憲民主党への異動が決まった 有田芳生(ありた・よしふ)参議が好んで糾さんとする「差別待遇(この場合は逆差別)」にかかる疑いもあり、又、本当に痴漢抑止に繋がっているのか、効果を疑問視する見解もある様だ。しかしながら、法律や条例で一旦決まった事柄は、少なくとも原則は尊守されるべきであり、不合理や不条理は、その取り決めを、国会なり地方議会に諮って改正に持って行くのが筋だろう。これは、喫煙の問題でも同じはずだ。
何故、この様な不愉快な事象が横行するのか。大きな一理由は、やはりこうした男達の、幼少時や若い頃の「教育」にあるのではと心得る。拙指摘の、当該連中の年代は、ほぼ60代半ばから後半位。これは、折に触れては話題になる「団塊の世代」とモロに重なる。全員がとは間違っても申さないが、その多くが、所謂「70年安保」の頃 青春期を過ごし、教育面は、左派野党と日教組こと日本教職員組合の影響力が最強だった頃の教え子達だ。当然ながら、日本的道徳観念が希薄で、己や自勢力の権利が優先しがちな思考の持ち主も多くあろう。関係は薄いかもだが、安倍現政権への支持も、この世代が最も低いとされ、いずれにしても「初めに反発ありき」が、この世代多数の思考を支配しているのは事実だろう。
不適切な歩行喫煙、不適切な女性専用車利用も、この「浅い反発」が招いているのは 想像に難くない。それでも 啓蒙は勿論大事だが、その一方で「死ぬまで治らぬ持病」的な一面がありそうなのも事実。こうなると、我々にできる事は「いかに、こうした不良な事象を、若い世代に引き継がせない事を考えるか」に注力した方が良い様な気もして来る。随筆家 高山正之(こうやま・まさゆき)さんが某雑誌に著された「団塊の世代は 早めに死すべし」のお言葉も、極論は分るも むべなるかとも思う所である。今回画像は、東海道・山陽新幹線 関ヶ原古戦場近くで離合する、最新車 N700A編成の様子。全車両全席での禁煙が 初めて実現した所も特記されるもの。勿論、編成数か所に、喫煙ブースも確保されまして。