Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

「成人の日」に 避けられる数値

2019-01-17 20:53:29 | 社会・経済
1995=平成7年に生じた、阪神・淡路大震災から丁度24年。拙思い出の地でもある神戸市他では、数千の犠牲各位に向けた追悼行事も行われた様だ。改めての弔意と共に、我々東海の住人も あの災禍から多くを学ぶべきと改めて思う次第であります。

本題です。今週初めの事だが、今年 即ち平成最後の「成人の日」が 1/14であった。以前は日付指定の祝日だったのだが、確か 1999=平成11年の 国民の祝日に関する法律改定に伴い、翌年から「1月の第2月曜日」に規定変えされたもの。二十歳という人生の節目に「大人になった事を自覚し、自ら生き抜こうとする青年達を祝い励ます」事を趣旨とする由。地方によっては、雪の影響や大学期末試験、帰省時などの便宜を考慮して 盆休みなどの夏場に実施する例もある様だ。近年は、祭祀的イベントの面が強調され過ぎた嫌いがあり、騒擾に近いあり様が批判の的となる事もあるが、どうか「節目の式典」として厳粛に実施する方向を通して頂ければとも思う次第。尤も拙者は、大学期末試験中で式をご無礼した事もあり、大口を利けないのも事実だが。

式典のあり方、少なくとも一部では不良が指摘される作法(マナー)の再興など 取り組むべき課題が多い事を認める一方で、毎年「成人の日」に表される数値につき 拙者がどうも引っかかる所を一つ指摘しておきたい。それは、毎年の新成人人口の事である。今年 めでたく新成人となった各位の総数は約 125万人。昨年より少し増えたとかで それは朗報であるのは事実だが、その中身・内訳が問題だ。男子約 64万に対し、女子約 61万。今年だけで男の方が約 3万は多く、この傾向は昭和後期から一貫しているのである。人口動態を見渡してみても、女性人口が多いのは後期高齢層のみで、中高年以下は全て男性人口が女性のそれを上回っているというのだ。

拙者、この数値を見て、恋やら結婚が 最早弱肉強食の所謂「パワー・ゲーム」と化しつつある事を理解した次第。随分以前、昭和後期のラジオ番組 CMで耳にした文句が「恋人を争うゲームもある」とかだった。もう今は「・・もある」所ではないだろう。そんな事象が至る所で常態化しているのではないか。今世紀初め、東京発の若手女子アイドル集団「AKB48」とその関連グループ多数も、そうした背景から現れたのは有名な所だろう。最近は そうした女性芸能人を標的にした暴力沙汰も生じ 芸能メディアを賑わせている様だが、やはり「歪な事象」に映るのは拙者だけか。男女の人口比は明らかに崩壊しているのだが、これは「何かがおかしい」からではないのか。

戦後の国民生活水準向上に伴い 医療技術レベルも上がり、それまで死亡率の高かった 男児の生存率が向上した事も大きな一理由らしいが、他にも 戦争が皆無だった事と、事故災害での死亡率低下による所も大きいとか。しかしながら、本当にこれが「幸せ」かと言えば疑問符がつくのも事実と心得る。後を絶たない性暴力事件にしても、この人口構成の歪みが影を落としているのは事実だろう。そうした一方で、一定年齢に達したら当然の様に家族持ちになるといった価値観は崩壊して行った。又 そうした熱意を支える 見合いなどの仕組みも弱体化して行ったというのが、戦後の現実ではないのか。日本国憲法などで平和国家を掲げる以上、パワー・ゲーム化した恋や結婚に「不参加の自由」を唱える権利も、それはあるだろう。

少子高齢化の克服が必要であるのは疑いない。しかしながら、前述の歪な人口構成を何とか正し、家族を持ち易くする施策を地道に行って行く事も必要と心得る。早急に答えを出せる問題でないのは分かるが、歪な人口構成も いつまでも放置して良い事はないと心得る。本当に、永遠に戦争のない時代は良い時代なのかとの問いかけとか、性的少数勢力 LGBTなどの人権に一定配慮が必要は事実なるも、多数派にしない、させない心がけも それは必要だろう。何よりも、現状を放置していては、自ら生涯未婚を選ぶ向きが 大勢力のまま解消する事はないだろう。何しろ、生涯未婚率は「男三割、女二割」の時代が目前に迫っているのだ。そうなれば、泥縄式に消費税を引き上げるだけでは対応できず、高齢層も医療福祉面での自助努力を余儀なくされる時が来るだろう。

かく申す拙者も、一度恋愛に失敗の後 結局は未婚のまま現在に至っている手前 大口は利けないかも知れないが、それでもこの問題につき 与野党はおろか、主要報道メディアが揃って完黙というのも腑に落ちない。「長引く不況は少子化のせい、と誰も言わない」とか、一部の雑誌などで散発的な意見が出る事もあるが、正面から考え 取り組もうとする姿勢は見えない。政治も学界も、そろそろこの事象の放置は拙いとか、遅まきながら啓蒙の一つでもしたらどうなのか。消費増税はいずれ必要となろうが、収支の問題にしても、現状ではいずれ行き詰まる。財務省も失態が多い故、今は難しそうだが 将来的には欧州の一部で実施済の 確信犯的独身者に対する罰則的重税化などを検討した方が良いかも知れない。国家が健全に運営できない様では、今の高レベルな国民生活はいずれ維持できなくなる事だろう。今回画像は、先年訪れた 長野県下の旧中山道・須原宿辺りの様子を。通る線路は JR中央線。
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