2019=平成31年 1月も 早下旬を迎えたが、我国内外の難しい情勢は相変わらずだ。外にあっては、昨年暮れ以来の 大韓民国艦船による我国排他的経済水域 EEZ内にての、対海自哨戒機火器管制レーダー照射事件が尾を引いている。
韓国軍当局は、この件についての陳謝等を一切しないのみならず、今年に入ってからも 自衛隊航空機による対艦威嚇行為があったと主張、証拠も不十分につき そのままでは到底受け入れられない事案だ。自衛隊側も反論等はしているが、決して「いわれのない事案」なら、もっと飛行データなどの証拠を可能な所で開示して 毅然とした姿勢で堂々と臨むべきだ。もう望み薄となった「未来志向」なる言葉に 岩屋防衛相が拘泥されるのは どうも得心できないではないか。
内に目を転ずれば、今年に入り発覚した 厚生労働省による毎月勤労統計の不適切な対応が問題化。遂に国会にても、衆参両院にて閉会中審査の場が持たれた。詳しくは この 1/22火曜に発せられた専門家会議の報告書に譲りたいが、一部の大企業から文句を言われたからとて、行政データを歪め 国民市民に当然なされるべき労災保険などの給付が本来の規定額を下回る様な事態は、決してあってはならない事。既に廃棄された年度データもあるらしいが、安倍政権はその存亡をかけ、厚労省に徹底調査と強い再発防止策の実施を厳しく求めるべき。野党側も 厚労省不祥事向けの必要な追及は良いが、くれぐれも生産的な事共に絞り込まれるべき・・とは思うが「所詮、政策より政局」の連中に、こんな要求をしても無理か、と思ってしまうのも事実である。
その野党勢力再編の報が入って来たので、今回は少し触れる事にしたい。まずは、某ネット記事を引用して見て参ろうと思う。
「国民(民主)・自由、統一会派結成へ=立憲(民主)は社民と連携」
国民民主党の玉木雄一郎代表と自由党の小沢一郎代表は 1/24木曜午前 国会内で会談し、衆参両院で統一会派を結成することで合意した。合流を目指して政策協議に入ることでも一致した。国民民主党はこの後、党本部で両院議員総会を開き、両党首の合意内容を了承した。
玉木国民民主代表は会談後の記者会見で「野党の大きな塊(かたまり)をつくる。自民党に代わるもう一つの選択肢を 国民に示すのが野党の役割だ」と強調。小沢自由代表は「野党の結集、大同団結が最終目標だ」と語った。新たな会派は衆院 39、参院 27議席。参院は、立憲民主党会派の 25議席を上回る。
これに対し、立憲民主は参院でそれぞれ 2議席を持つ社民党、会派「沖縄の風」との連携で主導権を維持したい考え。福山哲郎幹事長は 1/24木曜、社民党の又市征治党首と国会内で会談し、参院会派入りを要請した。又市党首も応じる考えを伝えた。(引用ここまで)
「ま~た始まった!これで何度目だ?」記事を読んでの受け止めは、拙者はこの程度。他の各位がどうお思いかは自由だが、どう連携しても どう再編しても 所詮は水と油の様な別物で、小沢自由代表が構想、画策する様な「結集」とか「大同団結」とかは、今回も無理筋でしかない様な印象を強く受ける。
枝野立憲民主代表も、沖縄で問題化している普天間→辺野古への米軍基地移転問題に際し「辺野古移転を阻止できる対案はある。ただ、政権交代実現の暁に 具体的な所を明らかにしたい」だって!この一言で、まあ大した内容でなさそうな事は察しがつく。国民市民の多くが得心できる移転案なら、今の安部政権でも不可能ではないと見るからだ。やはり、今春の統一地方選や今夏の参院選など、政局臭が露骨に伝わって来る姿勢にしか見えない所である。
両勢力の母体だった旧民主党自体、所詮は「寄せ集め」の緩い集団だった。国民民主・自由両党の合流への動きはその延長に過ぎず、立憲民主党はといえば、旧民進党から分裂後は一段と旧社会党化を進めている様に見える。当然ながら 社会党の末裔たる社民党合流の動きは、自然な流れだったのだろう。その流れの中で、社民党は姿を消す事となるのだろう。とまれ、烏合野合から一歩も踏み出した訳ではない勢力に、政権交代の力量など初めからない「期待値ゼロ」と見るのは 拙者だけではないに違いない。今回画像は先年の冬 新潟・福島県境付近の JR磐越西線にての 蒸機列車の様子。昨夏からの不調と、それに伴う重整備の必要もあって 現在長期離脱中ですが、今夏前の復帰を目指しているとか。又 雄姿を見られる様になると良いですが。