大阪にて開かれた、我国初の主要20カ国地域首脳会合 G20が、昨日無事終了した。過去最大・最高レベルの警戒態勢は地元大阪市民各位の生活にも影響し、一定の不便を生じたのは事実だが、特に救急患者の扱いなど 重要度の高い所を今後の解決課題として重視して頂きたいものだ。要人テロを画策する危険勢力への警戒は当然だが、かと言って 会場を担う地域の方々に、命に関わる負担まで強いる事になっては確かに拙い。これから我国にて持たれる国際的な重要会合や、何よりも来年に迫った東京五輪並びに障害五輪の 保安運営をより良くする為の糧として頂きたいものだ。
この G20会合にての最大の課題は、広く知られる米中間の貿易摩擦だった訳だが、懸念された更なる貿易関税引き上げと適用拡大は ひとまず回避された形。幾ら「自国第一」を掲げ 貿易面も国益を図ろうとするトランプ米大統領も、国際秩序に余計な負荷をかけてまで押し通す訳にも行かなかったのだろう。それは習 近平(しー・じんぴん)中国大陸政権のサイドにしても、立場こそ違え 似た事情を抱えていたはずで、世界の二大国でもあるだけに 今後の貿易面でも賢く穏便なやり方で、問題との向き合いを進めて頂きたいものだ。この問題をひとまずでも落ち着かせた、議長国日本の安倍総理大臣の対応も、一定の貢献あったものと評価したい。
もう一つ「やっぱり」日韓首脳会談の席が、公式には持たれなかったのも広く知られる所だろう。ここ暫く続く、所謂「徴用工」問題につき 韓国司法の強硬な判断が 1965=昭和40年に確定した日韓請求権協定で 我国側の賠償が完結している厳然たる事実を無視したこの様な決定が国際法違反など 我国側にとり受け入れられないのは当然で、日韓首脳会談不発はやむを得じと心得る。日韓外相レベルでは 立ち話程度の意思疎通があったらしいが、現状ではそのレベルでも仕方がないのではないか。まぁ、対話のパイプそのものが完全に閉ざされた訳ではない位の意思表示で十分だろう。ボールは大韓民国の側にあるのだ。
大阪にての G20会合については、二つの関連デモ行動があった。一つは 大阪市民有志によるとされる 会合自体への反対デモ。生活への悪影響とか過剰警備に対する反発が主な理由だった様だが、どうも市民有志を装った 左派容共活動家連中が主導した節があるとの指摘を聞いた。つまり背後には 特定野党が控えていたのではないかという事だ。我国が初の議長国、その議長役は安倍総理大臣とくりゃ「反安倍勢力」は動かざるを得ないが、何せ来月には参院選を控える。それに敗れたくないから、市民勢力による活動を装って 反G20の行動に出たという事か。さもありなんという所かも知れないが。
もう一つは、我国政府も快く入国許可を出した、中国大陸にての、ウィグル、チベット両地区をメインとする、中共政府の対少数民族弾圧などを糾すそれ。我国内の政治活動が原則自由たる以上、こうした動きも 道路交通法の規定や公務執行を支障しない限り 広く認められるべきで、中共政府の反応はとも角、我国の政治的自由度を国際的に広くアピールする為の貢献ともなったのは事実ではないか。前出二つのデモ中 我々が与すべきは勿論後者だろう。前者の連中は G20が日本国憲法の精神にも則って開かれた所も理解する気はないらしい。こんな連中に限って 日頃は大声で「護憲!」とか喚いているのだから、二重基準ダブスタも良い所だ。これでは信頼されるはずがない。
報道のあり方も、朝日新聞や東京放送 TBSを初めとする左派容共メディアの姿勢は「やっぱり」芳しくないものだった様だ。つい先日、トランプ米大統領が 日米安保条約が双務性に欠けるとして見直しに言及したのは有名な所だが、こうしたメディア勢力は 前述問題についての安倍総理大臣の対応が弱いなどと騒ぎ立てていた様だ。これも到底真に受けられるものではない。何よりも、日本国憲法第9条と日米安保体制は表裏一体であり、見直しには日本国憲法改正が不可避だからだ。
左傾メディアは 日米安保のあり様には騒然と文句を言う癖に、改憲の話にはダンマリだ。これはつまり、最も日本国憲法の見直しをして欲しくないのが朝日やTBSなどの左傾メディアだからではないのか。国家の基本法・憲法はそんな輩の都合の為に存在するのではない。安倍政権が敢えて改憲に踏み込もうとするのも、国際社会の中の我国が、そうした諸々の所の整合性を健全に諮ろうとするからではないのか。だから G20会合に関する報道にも、安倍政権を貶めようとする意図が付き纏う様に見られるのではないか。今回画像は、G20会合向警戒のあおりで、思わぬおこぼれとなった、普段は首都圏~関西圏を夜間に結ぶ貨物便特急「スーパー・レイルカーゴ」の見慣れぬ雄姿を 熱田神宮近くにて。以下に、関連記事二件をリンク致します。内一件は「あの」TBS株主総会に関する記事で、ちと興味深いですね。http://yukokulog.blog129.fc2.com/blog-entry-3507.html (私的憂国の書様) https://ameblo.jp/bonbori098/entry-12487971915.html (保守の会々長・松山昭彦様)