Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

国会審議は、対外情勢緊迫化対応のスキル不足を補強すべき

2022-02-25 22:15:46 | 国際・政治

今朝からの ロシア国による対ウクライナ国侵攻という蛮行につき、心より憤りの念を表す者だ。「侵攻には当たらず」とのプーチン露大統領の説明には 限りない虚偽が感じられ、ウクライナ国の軍事施設を集中的に攻撃しているとはいえ 一般住民への危害も小さくないであろう所も察すれば、速やかな事態の収拾へ向けての努力もなされるべきだろう。

我国も、これまでで二次に亘る経済面メインの制裁措置が表され 順次実施の運びだが、くれぐれも G7と呼ばれる他の先進諸国と歩調を揃えた高レベルの内容で願いたいもの。又 与党から今回の蛮行に関しての「対露非難国会決議」が与党側で準備されている様だが、こちらも先般の手間取った末に表現が弱められた 人権問題に関する対中非難決議の二の舞いとならぬ様、速やかな採択を願いたい。

その国会審議のあり方も、今回の対外情勢緊迫化に対応した所がいかにも不足している実態を露呈した様だ。現憲法との関連尊重も一定必要は理解すべきも、対応が大きく遅れる様では内外の信頼を損ないかねない。その辺りの問題につき、昨日の産経新聞ネット記事を引用して みて参りたい。

「ウクライナ情勢で中断した参院予算委 判断に遅れも」

2/24の参院予算委員会は、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて一時中断した。岸田文雄首相と関係閣僚を国家安全保障会議(NSC) に出席させるためで、国会として一定の危機管理能力を示した形だ。とはいえ、緊迫した情勢に対処するには さらなる迅速な判断も必要で、なお課題は残る。

「(国家安全保障会議) NSCを 今すぐ開くべきではないですか。私たち予算委員会は柔軟に対応します」

立憲民主党の蓮舫氏(参議)は 2/24午後の予算委で、首相にこう提案した。蓮舫氏の発言を受けて予算委は中断。首相や林外相ら関係閣僚は予算委から首相官邸に移り、NSCに臨んだ。NSCを経て国会に戻った首相は「委員会の許しを頂いて NSC 4大臣会合を開催した。配慮いただいたことに感謝申し上げる」と述べた。

国会の慣例として 首相とはいえ、国会の許可がなければ退席や欠席は許されない。蓮舫氏の発言が発端となった今回は異例の対応となったが、水面下では自民党側からも予算委の中断を求める声が上がっていた。与野党の国会対策担当者や予算委理事が協議の末に折り合い、首相の途中退席を認めたのが実情だ。

国際的な情勢変化にあたり柔軟な対応を示した格好だが、課題も残る。ロシアによるウクライナ侵攻は 2/24昼頃から海外メディアを中心に伝えられ、緊迫の度合いは増していた。本来であれば 午後の予算委の開始時間をはじめから延期し、政府としての対応に当たることがより望ましかった。

しかし、実際に予算委の中断が認められたのは 午後の質疑開始から 1時間以上たってからだった。この間 質疑に立った立憲民主党の小西洋之氏は、冒頭でウクライナ情勢を 1問尋ねたほかは、政府の新型コロナ・ウィルス(感染症)対応の追及に大半の時間を割いた。

コロナ(感染症)対策も重要とはいえ、結果として緊迫する国際情勢の中で 首相はコロナ(対策)批判への答弁に追われ、邦人保護の指揮をとるべき林外相は 予算委室に拘束されていた。こうした光景に、ある自民党議員は「ばかげている。国会はもっと早く中断を判断すべきだった」と嘆いた。(引用ここまで)

もう各方面から指摘される様に、ロシア国の生じたウクライナ情勢緊迫化は 我国にとっても決して無関係ではない。それに際して直ちに国家安全保障会議NSC立上げを促した蓮舫参議の言明を、(保守側からの批判は覚悟で)ここは一応評価し尊重する者だ。

ただ、それを受けての国会審議一時中断と NSC関係閣僚の NSC開催のあり方は、もっとスピード感を持った機動的なものであるべきとの産経紙の指摘も事実だろう。

与野党共 立場の差を超えて、今回事態との向き合いから 今後の国会審議のどあり方はどうあるべきかを謙虚に学び、より望ましい方向へと改善する努力を見せる事が大切という事だろう。この一件を見ると、与党側の「漬かり過ぎた平時思考」と野党側の「一定適切な言明といえど、人気取りの政局志向臭さ」がどうにも見え隠れしてならないのだ。「寄せ集め」的政治勢力の印象強い立憲民主党は、どうもこうした統一的な方向性に欠ける所がある様だ。今回の様に、時に適切な言明があったとしても。

とまれ、今回の国家安全保障会議NSC 開催のあり様は、与野党双方の課題を浮き彫りにしたのではないかと 拙者などは思う。他の先進国では、どこも普段は政見で対立する与野党といえど 有事の際には真の国益を守り抜くべく一致協力して難局と対峙する姿勢ができていると聞く。今回の事例は、我国でもそういう可能性を示したのではないかとみる者だ。後は与野党双方の努力如何だと心得る者だが。真に日本及び資本人の利益を敬う姿勢あらば、前述の姿勢を見せられたしと強く思う。

国会運営にはもう一つ、デジタル時代に見合った 今の様な大規模感染症流行時などに対応した「オンライン審議」に道を開く議論も始められている様だが、それについては機を改めたく思います。 今回画像も以前ので恐縮。埼玉の JR大宮駅にて見かけた、北陸新幹線列車の様子を。以下に、関連記事を 2件リンク致します。➀(FNNプライム・オンライン 2/20付) 「日本もウクライナと同じことになる」と小野寺元防衛相(FNNプライムオンライン) - goo ニュース ➁(櫻井よしこさんサイト 2/24付) 「 ウクライナ危機は他人事ではないぞ 」 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト (yoshiko-sakurai.jp)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする