Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

防衛装備品、契約違反の対外流出は防がれるべき

2023-09-16 10:44:43 | 国際・政治
少し遅れで恐縮だが、プロ野球セントラルリーグ・阪神タイガース球団が 18年ぶりの同リーグ優勝を遂げた。拙者は昭和終盤に以前の勤務先都合で神戸に 1年半程住んだ事があり、この時期に同球団 1985=同 60年シーズンのリーグ優勝とプロ野球日本一達成に身近で立ち会った事がある。

その時の強打者のお一人が、岡田彰布(おかだ・あきのぶ)現監督。当時は選手、今回は監督として チームをリーグ優勝に導き得た事は感無量だったろう。道頓堀川周辺をメインにした 阪神界隈の騒動はやや行き過ぎの感あるも、ここは一言の祝意を申し 続く CSシリーズでの「武運」を祈念したいものだ。

本題です。「武運」でどうにも連想されるのが、自衛隊に纏わる諸問題。過日 サイバー防衛の対応強化を願う拙記事を綴ったものだが、少し前の組織内での芳しからぬ事象などに続き、今回は現役を退いた陸自車両の 不適切な対外流出が懸念される事態が露見した様だ。以下 今日の読売新聞ネット記事を引用して、みて参ろうと思う。

「陸自の中古『高機動車』タイに流出・・業者が転売か、規定に反し破壊せず 簡易解体で輸出」

陸上自衛隊の装備品で 耐用年数(14年)を過ぎた高機動車が、海外に流出したことが 読売新聞の調べでわかった。

車体を破壊する前提で 国内業者に売り払われながら、簡易に解体した状態で輸出され、現地で組み立てて再使用されていた。タイで 記者が現物を確認した。高機動車の海外流出については防衛装備庁も情報を把握しており、調査に乗り出す方針。

高機動車を入札で売り払う際、自衛隊に偽装したり 駐屯地に侵入したりするなど悪用されるのを防ぐため、陸上幕僚部は通達で 復元できないよう破壊、切断することを求めている。

現行の入札規定に従うと、高機動車は細かく分解後、鉄くずにしてリサイクルに回される。車としてはもちろん、外観から自衛隊車両と分かるボディーなどの転売も禁じる。契約に違反した場合、陸自は落札した解体業者らに 賠償を請求できる。

ただ 複数の業者は取材(に対し)、規定に背き、タイヤやボディーの一部を外すなどしただけで高機動車を輸出してきたことを認めた。海外で再び組み立て、現地で新たに車両登録するという。

読売新聞は 7月下旬にタイ北部で、再び組み立てられた高機動車を確認した。全体の形状をはじめ、ヘリコプターで空輸するためのボンネット上のフックや、暗闇で敵に気づかれずに走るための「灯火管制」の取り付け位置など、高機動車固有の特徴があった。車内には 日本語表記の説明文が貼られたままだった。

所有者は、日本の関東地方で解体部品販売業を営むタイ人男性。タイでの取材に「2018(平成 30)年頃、高機動車を落札した日本人業者から 2両を買った」と話した。解体した高機動車をコンテナに入れて 横浜港からタイへ輸出したという。

高機動車を巡っては、今年 3月の国会で 野党議員が「『ロシア軍が使用している』との写真がインターネットにあった」などと質問。防衛装備庁の 土本英樹長官(当時)は「画像だけでは 自衛隊が売り払った車両か判断できない」と答弁する一方、同庁は [(この) 4月、落札などに関わった約 40業者の調査を始めた。同庁は 実態の把握には 海外の調査が必要と判断。2024(令和 6)年度予算の概算要求に関連経費約 3億円を盛り込み、事前に得た情報から 東南アジアを念頭に調査する方針を固めている。

◆高機動車=陸上自衛隊が 1993(平成 5)年度から運用する車両。悪路の走破性能が高く、今年 6月現在で約 2500両を保有。耐用年数の 14年を基準に運用を終えて、同月までに約 1800両が売り払われた。(引用ここまで。末尾に資料リンク有)

自衛隊の契約、規定に反して 再使用可能な状態で不正輸出されたのが事実なら、そのままでは殺傷力を持たない非武装の高機動車といえど 問題だ。我国内にては、使命を終えた自衛隊車両などの装備は 国内業者向けのみの売却が想定され、その為「これまで」は平穏に・・というか、問題が生じても表面化せずに経過していたのだろう。が、しかし・・

今回引用記事でも指摘の様に、我国内で外国人解体部品業者が 引退した自衛隊車両や装備の売買に関与するケースは大きく増えるのではないか。更に 一度対外流出すると、外国間取引でこうした元自衛隊車両や装備が 非友好側諸国に流れる可能性も生じる恐れがある。党派は問わないが、今春の野党側指摘は、可能性としては既にあるという事だ。

拙者は「高機動車の基本仕様は非武装だから、対外流出しても良い」などとは決して申さない。様々な武備を載せたり追加したりして、戦闘車輛への仕様変更も容易と思われるからだ。その上で、道路条件の芳しくない東南アジア諸国など諸外国にても優れた基本性能を発揮できる機会もありそうに感じる。

そこで必要な法整備を伴う、こうした引退自衛隊車両や装備を条件付きで輸出できる道筋をつける事も一定は必要ではないだろうか。あくまで基本は非武装にての使用や、非友好諸国に流れぬ様措置し 輸出先国の協力も取り付ける事などが条件となろうが、個人的にはそうした道筋を取り付けた上で 不良な転用転売などを決して認めない基本姿勢を強く表す事だろうと心得る者だ。今回画像は、当地南郊・笠寺にて目撃の、北日本と阪神ファンの聖地・大阪とを結ぶ JR東海道本線を下る 長距離貨物便の様子をもう一度。以下に 関連資料をリンク致します。「陸自高機動車関連」https://img-s-msn-com.akamaized.net/tenant/amp/entityid/AA1gMI7G.img?w=1920&h=1080&q=60&m=2&f=jpg
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