中・露両首脳が欠席のまま閉幕した、今回の主要 20カ国及び地域首脳会議・G20サミット。異例とされる 初日の首脳声明採択が行われ、昨年来の ロシア国によるウクライナ侵略を「対ウクライナ(国)戦争」と捉え「領土獲得の為の武力による威嚇、行使を慎まなければならない」とするなど曖昧さの拭えない表現となった様だ。
前回打ち出された 対露非難の文言は採られなかった模様。昨年と異なり今回招かれなかった当事国・ウクライナよりは「全く誇れるものではない」との不興の念が大きく表され、安保面で対露関係が深いとされる 印の実体が露呈する面もあった様だ。まぁ直接の対露非難を避ける事などで、議長国としての体面は守られたという所か。
本題です。その G20サミットの席上、代理出席となった中国大陸を含む参加各国向けに 岸田総理から強く出された福島原発事故処理水の我国内受け止めに関し、野党日共の関係者より 極めて悪意あるとみられる不適切な発出があった様だ。投稿は削除されるも 公党の関係からの以上、それでは済まされないだろう。以下 先日のデイリースポーツ・ネット記事を引用して、みて参る事に。
「広島の共産党前市議『しっかり汚染魚を食べて』に批判多数『魚に失礼』『酷いね』処理水からむ 櫻井よしこ氏『X』引用」
元広島県福山市議で 次期衆院選で広島 7区候補となっている 共産党の村井あけみ氏が 9/7に「X」(旧ツィッター)で、ジャーナリスト・櫻井よしこ氏に「もっとしっかり汚染魚を食べて、10年後の健康状態をお知らせください」とつづり、波紋を呼んでいる。
櫻井氏は 9/7に「『安全でおいしい日本のお魚をたくさん食べて 中国(大陸)に勝ちましょう』と呼びかけました。朝一番で 金 美齢さんがいいました。『髙島屋で新鮮な魚を買ってきたわよ』嬉しいですね。こんなふうに輪を広げて、魚や貝をたくさん食べて 明るく幸せになって、中国(大陸)に勝ちましょう。みなさんもよろしく!」と書き込んだ。
(東京電力)福島第一原発の処理水の海洋放出が始まったことを受け、中国(中共)政府が 日本の水産物を全面禁輸する措置をとった。これに対して 櫻井氏は、一部の新聞広告で「安全でおいしい日本のお魚をたくさん食べて 中国(大陸)に勝ちましょう」とメッセージを送っている。
櫻井氏の「X」を引用したのが村井氏。「髙島屋に行ける方は、ごくわずかの方たちです。どうぞ、もっとしっかり汚染魚を食べて 10年後の健康状態をお知らせください」と皮肉まじりに書き込んだ。
この書き込みには多くのコメントが。「なんだか魚にすら失礼」「広島の人なのに『こっちに来るな。ピカがうつる』って言った側と同じ事を言うんですね」「酷いね。魚食べないつもりなのか」「主義主張は別として、政治家として そのような発言の仕方をするのはいかがなものかと思います」など批判する声が多かった。(引用ここまで)
他報道などから、現在はこの投稿は 櫻井さん他への謝罪の上、削除された様だが、多くの「健全な批判的反応」がド正論だろう。元地方議員で しかも次の衆院選に立とうとする人物の発言として、決してしてはならぬ中身だろう。櫻井さんの名誉棄損、そして福島県下の漁業関係各位への更なる風評被害をも招きかねない。政府与党が国際原子力機関・IAEAの後ろ盾の元 国際基準を大きく下回る科学的数値を広く公表しているにも関わらず「汚染水」呼ばわりする国会議員らは 他の野党にも散見されるが、村井元市議のこの投稿は 突出して悪質な印象が拭えない。
詳しい所は 末尾の関連記事に譲る所もあるが、削除済みとはいえ 公党の関係から出されるのは拙者も大いなる不興を覚える。皇統文化を曲解し、誤った認識の村井市議の年齢を見て思った事だが、既に 75歳。政治家としてのピークは過ぎており、そこへきて こんな言動を晒している様では、希望を託せという方が無理だろう。
志位日共執行部も、同委員長の「長過ぎる在任」と共に、支持層の多くも 所謂「高齢左翼」の様で、同党の先行きに暗雲となってのしかかるという所ではないのか。先般などは、委員長選出の更なる民主化を求めた幹部党員複数を「強権的除名」に処した事も忘れてはなるまいて。
そも日共は 昔も今も「革命勢力」である事を忘れる訳には参るまい。少なくとも前世紀的価値観の「革命の為に 武力も辞さない」姿勢から、今だに我国公安より「破壊活動防止法に基づく要監視団体」に指定され続けているのは有名な話ではないか。
その事からも、日共とその関係は 我国益に沿わない、決して安全とはいえぬ政治勢力である事位は 正しく理解せねばとも思う所だ。今回画像も振り返り恐縮。昨夏前訪ねた 福島県北隣の岩手・釜石の港に近い入江付近の様子を。通る線路は 第三セクター・三陸鉄道線。以下に 関連記事をリンク致します。「私的憂国の書様」