コナサン、ミンバンワ!
先日より沖縄、そして九州に大きな被害を及ぼした大型台風第4号が今日日中鹿児島県下に上陸、いよいよ本州を窺い始めた。当地名古屋も夜に入って風雨が強まり始め、荒天のピークと言われる明朝が思いやられる所ではある。と言う所で、梅雨憂さ晴らし読物も第8話へと進む。
偽!大黒と兎が猿のアジトへ偵察に赴いている間、黒船にては偽!大黒の供の衆と共に海亀、鮫、そして若蟹の3匹が待機中。この連中の会話を少し・・・。
鮫「大黒様達がお戻りになりゃ、少しは攻略法が見えて来ますかね?亀さん。」
海亀「そうだねえ。私らには猿めの隠れ家の造作がどうなってるか知る由もないけど、大国主命様はきっと詳しくその辺りをお調べになって来るはずだよ。」
若蟹「僕もそう信じます。うささんもご一緒だから、きっとね。」
鮫「所でさっきの話なんだけど、うさどんは催涙弾を使えば良いって言ってたよね。」
若蟹「そうです。まあ催涙弾でなくても、何かエテ公をあのボロ家から追い出して、海へおびき寄せられれば良いって事で。そうですよねお供の皆様。」
供の者A「そうだよ。或いは煙幕みたいな物でも効果があるのでは。」
鮫「煙か、そうか・・・。」少し考えた後「あ、そうだ!煙と匂いの組み合わせってどうかね?」
供の衆全員「良いじゃん、それ!」
海亀「それ、本当に良い考えだよ。煙と匂いと両方なら、きっと上手くおびき出せるよね。」
若蟹「素晴らしい!僕もそう思いますよ。」
鮫「よしっ!方向は決まった。次は、どんな匂いで行きますか?」
若蟹「アイツの事だ。そりゃもう、屁かウ○コの匂いで決まりでしょう。苦笑」
海亀「私も異議なし!本当に奴に見舞うに相応しいよ。」
鮫「と言う事です。お供の皆様、ご面倒ですがこの臭い考え、実現できるとお思いでしょうか?」
供の衆B「ああ、何とかなるでしょう。煙幕ならお舘様がいつもお持ちやし、匂いはヘクソカズラって草木から取れば良いんです。」
若蟹「大きな声じゃ申せないが、あの匂いはかなり来るらしいですね。」
供の衆A「効きますよー!匂いを嗅いだ動物が、全部逃げ出した言ういわく付きの代物ですわー!笑」
鮫「それ、ちょっと楽しみ。次はその臭弾の名称でも考えるか・・・屁糞弾・・・なんてね!笑」
供の衆A「後、糞粕弾なんて呼称も良いかもね!笑」
若蟹「いやー凄い!凄いですねー。両論併記で大黒様とうささんがお帰りになったら、ご意見を伺う事としましょう。」
海亀「何だか変な名前やけど、まあ良いか・・・。」
供の衆全員「弾薬造りはお任せあれ!それより皆は作戦を真剣に考える様に!」
3匹「有難う!心得ました。」
一種異様な盛り上がりを見せる、主が留守中の船上であった。
以下次回。本稿はフィクションです。