Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

赤の風~最後の伝言Ⅶ

2009-12-27 17:39:00 | インポート
少し早いかもですが、コナサン、ミンバンワ!
2009=平成21年も遂に最終日曜日を迎えました。複数の知友の方々よりも「一年経つのは早い」とのお言葉を伺いましたが、確かに、若い頃より中高年の域となった昨今の方が、月日の経過が速く感じられる様にはなった気がします。
今日々中は、同じ名古屋市内の実家へ行き、年末年始の買い物を手伝って参りました。拙両親ももう老境と申して良く、特に喜寿を迎えた母は、今春の自転車が絡む事故による転倒負傷の後遺症もあって、依然気軽に外出のできない状態が続いています。日時は前後するものの、妹や甥なども加勢して、どうにか用が済ませた次第であります。

最近常に想う事が、その両親との永の別れがいよいよ遠くない所まで来たと言う事ですね。母の負傷と、その事などで用件の増えた父の健康面は常に気にかけているつもりだが、やはり徹底してと言う訳には参りません。平日は拙本業も忙しく、そこの所は妹の一家とも上手く調整し、何とか回せればと考えてはいますね。

両親とは「後何年顔を合わせられるだろう。もしかすると10年、いや15年だったとしても、もう長くはないな」などとも感じます。
20代、そして30代の頃は、見解の相違や世代の価値観の微妙な違いもあり、それなりに衝突や行き違いもありましたが、今となっては「ここまで来て、もうわざわざ波風を立たす事もあるまい。できる限り日々上手くやって、最期の時は静かに見送れたら良いな」などとも考えている所。この思考、まあ拙勉学の一成果の様な所もありますが、その前に儀式としての見送りがきちんとできなければならないのも事実。父も、母ももしその身に一朝事あれば、喪主を承るのは息子である私ですから。その辺は、少々不安がないと言えば嘘になりますね。

話は拙趣味へと飛びます。恐縮
幼馴染みでもあった名古屋鉄道パノラマカーですが、それは拙両親、そして我々兄妹の人生の傍らに、常にあり続けた存在でした。過日も触れましたが、高次元の走行性能や内装と共に、本来なら特別料金追加を要する前面展望式でありながら、追加不要の運賃のみで乗れる空前絶後の存在。しかしながら、余りに身近であり過ぎた為に、その素晴らしさが終末まで良く理解できず、いよいよ退潮と言う時を迎えて慌てて評価する。そんな動きは、他の愛好者にも多く見られましたが、私自身も他でもない、その一人であった事は認めざるを得ない所でしょう。
その事は又、私と両親の間柄にも相通じる何かがある様に感じます。

想えば、両親との日常の事共がやがて終わりを告げるであろう事を実感として受け取れたのも、パノラマカーが全て消え去る間際の事だった様な気がします。
私に対し、同車が訴えたかった最大の事、それは「お前の親御も、いつまでも元気やない。覚悟しいや!」と言う事だったのかも知れない。事実なら、これは大きく重い伝言でありましょう。*(日本)*
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