待ち望まれた (中国大陸他由来の) 新型コロナ・ウィルス感染症予防ワクチン接種が、いよいよ今日から我国にても開始された。当初は医療関係各位から徐々に先行接種を行い、一定の健康調査などを経た上で 春以降の高齢世代、基礎疾患保有者や高齢施設勤務の各位と続き、その後の (今夏前後とされる時期より) 一般国民向け接種へと進む様だ。
副反応などの一定リスクもそれはあるかもだが、今回使用の 米ファイザー社製は既に我国を含む数万例の臨床試験を経たとされ、症状改善率は 9割超とされる。接種を受けるかどうかは 最終的には本人判断だが、薬事行政側などからの十分な情報を当たった上で、できるだけ受けるというのが最善だろう。因みに拙者も今夏頃まで待たされるだろう口だが、菅(すが)総理の表明にもある様に「その時」が来たら、必ず受けるつもりであります。
その菅総理より 今朝の衆院予算委の席上、野党側の質問に応じる形で前述感染症予防ワクチンの国産化策を加速させる旨の答弁があった模様。それは勿論進められなければならない事だが、予防ワクチン以外の主な医療用具、例えば診療、手術用の防護マスクや防護衣料なども 今までが輸入に依存し過ぎたのではないか。こうしたアイテムも極力国産化を図るのが、医療安保を考える上でも必要ではないのか。以下、少し前の某ネット記事だが 引用して少しみて参りたい。
「ユニ・チャーム『N95』マスク生産へ 今春から月 100万枚」
日用品大手 ユニ・チャームは 1/26、医療従事者向けに高機能マスク「N95」を新たに国内で生産すると発表した。同社は医療向けマスクについて、これまでも「サージカル・マスク」を製造してきたが N95では初めて。新型コロナ・ウィルスの感染拡大で医療用マスクが不足しており、今春から月間 100万枚を供給する。
N95は、米合衆国当局の規格で 微粒子や細菌を遮断する性能が高い。ユニ・チャームは「医療現場が逼迫(ひっぱく)しており、新型感染症の収束に目途がつくまで供給したい」としている。同社は 一般用マスクについても昨年から増産を続けており、月間 1 億 2000万枚を生産している。(引用ここまで)
高性能医療マスク「N95」の国産化に向けては、ユニ・チャーム社以外の我国複数企業も名乗りを上げている。メーカーの事業都合にもよる事は分かっているが、一度生産を手掛けた企業は 国策で平時も一定量を生産させ、此度の新型感染症流行の様な有事には 機動的に増産させられる様な強固な政策を打ち出すべきである。法制度が必要なら、なるべく速やかに国会決議を経る事だ。
振り返れば、医療マスクや防護服の様な いかなる状況下でも欠くべからざる医療用具も、平時続きで「平和ボケ」していた我国は、その大半を輸入・・それも中国大陸からのそれに頼っていたとされる。偉そうに「技術立国」などと標榜するのなら、いざという場合の医療アイテムの事などで右往左往する事などならぬはずだが、昨春辺りの前述感染症流行初期などは そうした動きが否定できなかったのは事実だろう。
しかも悪い事に、事前に我国内での流行が予見できたにも関わらず、媚中派の与党幹部が一部の自治体首長にも加担させ、前述の重要な医療用具を大量の一般用マスク共々 あろう事か中国大陸宛て送ってしまったというではないか。本気で我国の防疫と向き合う気がない 何よりの証左だろう。一度此度の様な深刻な疫病が流行る事態ともなれば、医療マターにしても 自国内で全ての物流措置を完結するのが筋だろう。少なくとも流行鎮静化までは 疫病の対外拡大抑止と共に、防疫面も自国の責任で手当てすべき。前述の与党幹部は、そこの所を全く無視していると申さざるを得ない。
中国大陸は、自国内感染症流行が峠を越した後も 容易にマスクなど医療用具の対日輸出再開に応じなかったりした様だし、疫病起源などを巡って行われた世界保健機関 WHOの現地調査につき 必ずしも協力的ではなかった様だが、ほぼ同時に我国内でも生じたこの様な問題も、同様に重く受け止めるべきだろう。遅れはしても国産予防ワクチンの開発普及は必要だが、この思考の間口を広げ 他の重要な医療用具も同様の捉え方でできる限りの国産化を図るべき。
同時に、流通面の安全確保も必要だろう。間違っても、この様な重要な医療用具が 不当なネット取引の対象とされる事のない様、罰則をも含めた適切な規制を 併せて施すべきとも思う所だ。今回画像は 当地直ぐ北方の JR枇杷島駅構内にて見かけた、雨中の検査に臨む東海道・山陽新幹線試験列車「ドクター・イエロー」の様子を。建物内からの目撃でしたので、上手く行かない覚悟の「ダメモト」で試しましたが PCに上げたら意外に見られるな、とまぁ納得の次第でして。