浜田屋遼太

世の中のために何の役にも立たないブログ  お暇なお方は是非どうぞ(^^♪

ソースと醤油

2013-09-26 | 日々是好日
自分らは、ソースといえばトンカツソースのことを言っているのであります。

ウスターソースとかいう軟弱なソースはソースとは認めんのであります。

串カツだってメンチカツだって、かけるのはトンカツソースでしょうが。

自分らが今ここで言ってるトンカツソースというのは、ドロドロしたソースであります。


…とまぁ体育会系の連中はこう言っているのだが、確かに連中にはドロドロのとんかつ系ソースが似合う。


いっときソース顔、醤油顔という分類が流行った。

醤油顔が公家風の和顔で、ソース顔は洋風のいわゆる濃い顔のことを指す。

ソース顔のほうは、更にトンカツソースとウスターソースに分けることができると思う。

体育会系は、どちらかというとソース顔ということになり、彼らの好みはトンカツ系であるから顔と好みが一致したことになる。

体育会系はトンカツ系のドロドロソースを好むが、関西人もまたドロドロ系を好む。

関西はタコ焼き、お好み焼き、ソース焼きそばなどドロドロ系のソースでビタビタにしたがる。

トンカツの表面にビタビタとかけまわし、少し休憩してまたビタビタとかける。

少し休憩するのは、休憩するふりをして世間の様子をうかがってるのだ。

「まぁあの人ったらビタビタとかけて、まぁ下品」

と思われるのを防ぐために周辺を警戒するのだ。

そうやって再びビタビタとかけながら(だってこのほうが美味しいんだも~ん)

と、誰も非難してるワケでもないのに自分に言い訳したりする。

今でこそソースといえばカレーソースとかブラウンソースとか、そういうものもソースと呼ばれているが、かつてソースといえば醤油と一緒に食卓に並んでいる調味料のことだけだった。


今では姿を消したデパート大食堂のテーブルには、必ず醤油差しと並んでソース差しがあった。

この容器はとてもよく似ていて、ひと目で醤油とソースを見分けるのが難しかった。

当時の人々はこの両者をしょっちゅう間違えたものだ。

「卵かけご飯の生卵にソースをかけてしまったという経験のある人は手をあげて」

と言えば十人中九人が手をあげたものだった。

オバさんの中には、この判別に人生の情熱の半分くらいをかけている、という人がいてグループでデパートの大食堂にやってくるやいなや、ソースと醤油の容器を手にとってクンクンと嗅ぎ「こっちが醤油でこっちがソースよ」

とグループに告げ、以後この監視を怠らず、誰かが間違えるのを待ち構え、間違えたらただちに警告するのを生きがいとしてるオバさんがいたものだった。

ああいうオバさん、今どうしているかな。

コメント (2)
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