はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

負けん気

2012年05月13日 | はなこのMEMO
自宅近くの街路樹はコブシである。幅2m程の歩道に等間隔で植えられている。

それらが春になって一斉に花を咲かせることがないのは、個体差があるのだから当然だと分かっているのだが、いつも1番に咲く木は決まっていて、下町にしては比較的大きなお宅に面した木なのだ。

そのお宅の庭には種々の樹木が植えられていて、色とりどりの季節の花々を咲かせ、1年を通して私の目を楽しませてくれる。そして、1番咲きのコブシと向かい合うように、そのお宅の庭に梅の木が立っている。

もう十年以上見てきているが、梅の花が満開の時を迎えた頃に、歩道を挟んで向かい合うコブシが、周辺の街路樹の中で先頭をきって花を咲かせている。なぜか隣り合うコブシではなく、塀の向こうの梅に負けじと競うように、コブシが花を咲かせている。

近隣の他のコブシと比べて一週間近く開花が早い。

木にも負けん気があるのだろうか?互いの存在を意識しあうのだろうか?

春にコブシの1番花を目にする度に、思わず向かい合う梅の花と交互に見比べてしまう。

先日、夫も同様のことを感じていたと知って、2人で笑ったのだった。
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