はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

今年も銀座、教文館のクリスマス・マーケットへ

2022年12月11日 | はなこのMEMO
先日、上野の美術館に行った帰りに銀座に寄って、老舗の書店教文館のクリスマス・マーケット(正確には「ハウス・オブ・クリスマス」)に行って来ました☺️。

開催期間は10月28日(金)〜12月25日(日)。会場は3階と4階。

私はこのイベントを5年ほど前に偶然知って、以来ほぼ毎年訪れているのですが、公式サイトによれば2008年から始まっているんですね😲。

スタッフが直接ドイツの見本市に出向いて、約40社から仕入れたと言う約3,000点の「オーナメント」や「アドベント・カレンダー」「スノードーム」をはじめとするクリスマス・グッズが販売されています。

それほど広くないスペースに所狭しと陳列された中から、自分なりに「これぞ!」と思うのを選び出す楽しさは格別です。

昨年はコロナ禍の影響で品数も今ひとつでしたが、今年は例年の活気を取り戻したようです(つまり、仕入れ先のドイツをはじめとするヨーロッパは着実に「アフターコロナ」へと歩みを進めていると言うこと)

今年2月のロシアによるウクライナ侵攻を受けて、ウクライナ支援の為にウクライナゆかりの品も幾つか販売されていました。

ちょっと驚いたのは十字架やメダイ等(ヘッドのみ)金製品が軒並み20万円前後の高価格であったこと😲。近年の金価格の高騰が背景にあるとは言え、g数から換算したら、かなり割高だと思います(一応、仏の有名ブランドらしいです)。因みに30年前に私がヴァチカン美術館のギフトショップで購入したチェーン付きの十字架は確か3万円弱でした。

私は厳密にはクリスチャンとは言えないのですが、一族で唯一クリスチャンだった5歳違いの母方の叔母の影響で、10代の頃、教会に通ったり、叔母が学んだキリスト教系の短大に進学しました。また、海外赴任先はキリスト教発祥の地で、旧新約聖書に纏わる場所を数多く見る機会に恵まれました。

さらに、国立美術館の教育普及ボランティアに従事していた12年間は、日本有数の宗教画コレクションを日常的に目にしていました。そして、夫の実家近くには長崎のカトリック教会を代表する浦上天守堂があり、帰省の度に何度となくその前を行き来していたのです。

斯くして長年に渡り、私にとってキリスト教は、一般の日本人よりは身近な存在であったと言えるのかもしれません。

さて、タイトル写真のグッズの扉状の物を開くと、下の写真の「三連祭壇画」が現れます。これの実際の大きさは開くと13cm、閉じると6cmのミニサイズです。

一般に古くから「祭壇画」は大小さまざまな物が「カトリック教会」にあり、信者の礼拝の対象でありました。持ち運べるサイズの祭壇画もあり、貴族や富裕層は旅先でその祭壇画を開いて礼拝したそうです。

開閉できる形なのは、個人用は持ち運びに便利と言うことがありますが、教会に設置されるような大型の物は、宗教的な意味合いが大きかったと言えるでしょうか?

通常は閉じられた物が、復活祭やクリスマスなど、特別な時にのみ開かれ、信者はそれを神聖な機会と受け止め、その前で一心に祈りを捧げる。

「フランダースの犬」で主人公のネロが切望したのも、普段は非公開のルーベンスの祭壇画を見ることでした。現在はいつでも誰でも見られますが…日本で言えば、7年に1度行われる長野・善光寺のご開帳のような物でしょうか?

思うに、宗教の在り方は徐々に変化して、本来の開祖の意図からはだんだん離れて行ったのではないでしょうか?と言うのも、その誕生から長い年月を経て、ひとつの集団として組織化するに伴い、人間が恣意的に独自のルールやシステムを作り上げて来たから。そして、権威化し、権力との結びつきを強めて行ったから。

人間が考えることは、洋の東西を問わず似たり寄ったりですね。

因みに、この祭壇画に描かれているのは左翼は《マギの礼拝》もしくは《東方三博士の礼拝》、右翼が《羊飼いの礼拝》と呼ばれるもので、新約聖書の記述に基づいています。

ヘロデ王の時代、星に導かれてベツレヘムの聖家族のもとを訪れた東方の三博士は、ユダヤの王と目される幼子イエスに乳香、没薬、黄金を贈ります。羊飼い達も同様に聖家族のもとを訪れ、礼拝します。

ヘロデ王は自分以外の王の誕生が許せず、それを排除しようとし、後の凄惨な嬰児虐殺へと繋がります。

今年はこの小ぶりながら美しい描画の三連祭壇画(イタリア国旗のタグが付いていました)と木製の十字架を購入しました☺️


美大で木工を経験した者から見ると、これはなかなか手の込んだ作りで魅力的です☺️早速、壁に掛けました。この十字架の出処は不明😑


3階店内の様子。3階は書籍コーナーが半分を占めています。4階の方がグッズの品揃えは豊富で、かなり混雑していたので、写真撮影は出来ませんでした。興味のある方は教文館の公式サイトをご覧になることをオススメします。


教文館1階ロビーもクリスマス🎄



帰り道、見かけたショーウインドウ☺️革製?のウサギがかわいい😍


正直なところ、宗教との関わり方と言うか、距離感が未だに掴み辛いです😅決して信心深いとは言えない私です。

しかし、生きる意味について、いかに生きるべきかについて、原典から学べることは多々ありますね。


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2 コメント

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Unknown (syaanelo123)
2022-12-14 22:44:37
こんばんは😃🌃
フォローありがとうございます🐱
これからも宜しくお願い致します🐱❗🐦
素敵な夜をお過ごし下さいませ?🎵🐱🍀感謝‼️
返信する
Unknown (hanakonoantena20220612)
2022-12-15 09:20:40
@syaanelo123 シャアさん、おはようございます🌞

こちらこそ、フォローいただき、ありがとうございます。

シャアさんの猫記事には癒されます☺️無邪気な姿がかわいいですよね☺️

シャアさんにとって、今日も良い日でありますように👍
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