去る9月30日(水)から10月7日(水)まで、英国旅行に行って来ました。当初、夏休みはイタリア行きを考えていたのですが、私が好きなブロンテ姉妹ゆかりの地ハワースが訪問に組み込まれたツアーを見つけたので、行き先を英国へと変更しました。
私は約10年ぶり、夫はなんと約20年ぶりの英国再訪でしたが、特色ある地方と世界に冠たる大都市ロンドンの魅力はさすがで、さらにツアーメンバーにも恵まれ、とても楽しい旅行となりました。日本に戻って来て3日が経ちましたが、早くも次の再訪を考えています(笑)。とは言っても、いつのことになるのやら…
最終日の自由行動で、ロンドンのリージェント・ストリート等で買い物をしました。そのひとつが、写真のテディベア。今年で創業255年を数えるおもちゃ店ハムレイズ(Hamleys)のオリジナル商品で、帰国後、HPで調べてみたら"PECAN"と言う名前のベアでした。リボン、首から下げた合皮製のタグ、足の裏、そして、お尻の部分に"HAMLEYS"のロゴ。すごく可愛いです。
ハムレイズは、7階建てのビルの殆どが世界中のおもちゃで埋め尽くされているおもちゃの殿堂。時間の都合上、1階しか見られなかったのですが、テディベアのコーナーは店に入ってすぐ左手にあり、大小さまざまなベアが陳列されていました。その中から、大きさ、手触り、顔つき、そして価格で選りすぐったのが、栗色のベア。
帰国後、地方にいる息子にもその写真を送り、二人で相談して、3つの候補の中からパウロと名付けました。「パウロ」は現在私が読んでいる曽野綾子さんの著書『心に迫るパウロの言葉』に因んだもの。息子には何の先入観を与えずに3つの候補名を挙げたのですが、彼が私の希望通りの名前を選んでくれて良かった。
ハムレイズはとにかく楽しいところ。ちょっとしたテーマパークのようなノリで、子どもも大人も、そしてそこで働く店員さんも、とても楽しそう!今頃後悔しても遅いのですが、店内の様子を写真に収めておけば良かった…ちょっと慌しくて、写真を撮る余裕がなかったんですよね。
印象的だったのは、店員さんが皆さん生き生きと働いていたこと。私と夫がテディベアをじっくり真剣に品定めしていたところ、「おお、じっくり選んでいるんだね。これから大事な家族になるんだものね。」と陽気に話しかけて来ました。そしてレジへと案内しながら「今日はどうだい?」と聞くので「まあまあね」と応えたら、「この子に出会えたんだからHAPPYな日だよ」と返して来ました。とにかくノリが良い。心からの笑顔が素敵。きっと心から自分の仕事を楽しんでいるのでしょう。
宿泊したホテルのフロントの女性はルーマニア人、そして、ハムレイズの後に行ったオースチン・リード(AUSTIN REED)のレジの女性はブラジル人と、世界中から若者が仕事を求めてロンドンに来ているようです。憧れの街で仕事を得た自信からなのか、とにかく彼女達の笑顔が素敵でした。もしかしたら、ハムレイズの陽気な黒人青年の店員も海外出身なのかもしれません。
彼らに比べると、日本の若者はどうなんだろう?仕事場で、特に接客業で、心からの笑顔に出会ったことは殆どないような気がします。あまり仕事を楽しんでいるようには見えない。
とにかく、ロンドンで出会った若者達がキビキビと楽しげに働く姿が、強く印象に残っています。
日曜日の昼下がり。バース(Bath)のエイヴォン川沿いにある公園にて…