はなこのアンテナ@無知の知

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英国旅行1日目

2015年10月13日 | 英国旅行(2010年春&2015初秋)

 時差ボケも漸く解消しつつあるので、ここで旅行記をまとめたいと思います。このところ旅行記は写真の編集の段階で挫折してしまうことが多いのでase、最後まで行き着けるのか正直不安なところですが、ぼちぼち写真をアップしつつ、書き留めて行こうと思います。

 6泊8日の旅と言っても、現地での観光は実質5日間。今回はその1日目です。私達はマンチェスター郊外の住宅地に建つホテルに宿泊。最初に訪れたのが、寡作ながら強烈な印象を残す作品で、近代英文学史にその名を留めるブロンテ姉妹ゆかりの地ハワース(Haworth)です。

 私個人は一昨年、英文学の講座を受講して『嵐が丘』が書かれた時代背景を学び、さらに旅行の直前には夫婦で2009年制作、トム・ハーディ主演のテレビドラマ『嵐が丘』を予習(復習?)がてら見て、そのイメージを頭に焼きつけつつ、当地に降り立ったのでした。

 実は今から20年以上も前に初めて英国を訪れた時に、私達家族(当時息子は1歳半。私も20代の若さでした!)エジンバラ(Edinburgh)のホテル(その時は身分不相応にも、当地の最高級ホテル、バルモラルホテルに宿泊bikkuri)からレンタカーで、カーナビもない時代ガイドブックの地図だけを頼りに当地に向かったのですが、なぜかさらに南のリーズ(Leeds)まで行ってしまい(その時、リーズの路上を、日本人女性らしきバックパッカーが一人とぼとぼと歩いていたのを今でも覚えています。自分も道に迷って疲れていたから、彼女にシンパシーを感じたのか…)、途中で車もエンストしてしまう等トラブル続きで、当地に着いた時にはブロンテ姉妹の博物館も閉館した後でした。

 その無念を晴らすべく、今回このツアーに参加したのですが、いかんせん時間が限られていて、『嵐が丘』の舞台であるヒースの丘を見る余裕などなく、博物館とブロンテ姉妹の父が牧師を務めていたパリッシュ教会を見学するので精一杯でした。それでも満足です!ブロンテ姉妹には興味のない?ツアー一行から離れて、私達夫婦だけ入館料(一人7.5£)を払い、かつては牧師館で、姉妹も住んでいたと言う博物館を見学したのですが、その質素な佇まいと、姉妹ゆかりの品々に、シゃーロットとエミリ姉妹の人となりがわずかながらも理解できたような気がしました(館内は撮影禁止です)

 ブロンテ博物館(The Bronte Parsonage Museum)
 





 ハワース・パリッシュ教会(Haworth Parish Church)




 ブロンテ姉妹存命時の建築物は塔のみだそうですが、教会内にはブロンテ一族の没年月日を記した石版も残っています。石版の撮影を試みたのですが、結果はピンボケでアップできない状態。残念!

 下の写真は、歴代の教会の牧師の名と着任の年が刻まれた金属板なのですが、ブロンテ姉妹の父であるパトリック・ブロンテ牧師の名前もしっかりと刻まれています。1820と言う数字もうっすらと見えます。

 この教会は、その佇まいも、窓を彩るステンドグラスも素敵でした。ブロンテ姉妹ファンなら是非訪れてみたい場所ですね。



 
 この後、ツアー一行は風光明媚な湖水地方(Lake District)へと向かいました。

 こちらも私達にとっては約20年ぶりの再訪。中東駐在時、日本への帰国が決まって最後に訪れたのがこの場所でした。

 その時は当地の家庭的なゲストハウスに3泊しました。当時は予約なしに訪れて、ツーリスト・インフォメーションで宿を紹介して貰うなど、観光地化の進んだ現在と比べると、かなりのんびりしたものでした。

 今回、夏の観光シーズンを過ぎてもなお多くの観光客で賑わう当地の姿には、すこし驚きましたbikkuriこの分だと、夏はどれほどの人出なのやら…

 左の写真はランチを食べたレストラン、The Lamplighter Dining-rooms Bar-Restaurant。古い石造りの建物が、雲ひとつない真っ青な空に映えます。

 今回のツアーは幸いなことに、最終日のロンドンを除き、比較的天候に恵まれたツアーとなりました。英国は1日の内に四季があると言われますが、確かにバスでの移動中、曇天、にわか雨、霧と目まぐるしく天気が変わるのを目の当たりにしたのですが、なぜか降車時にはカラッと晴れ上がることが多かったように思います。

 「この時期にこんなに安定した天候は珍しい。これも皆さんの日頃の行いが良いからだ」と、添乗員さんが繰り返し言われていましたが、果たして、どなたのおかげだったのでしょうか?

 湖水地方到着はちょうどお昼どき。この日のランチは裏ごししたカボチャの素朴なスープとパンに、メインは鱒のソテー、グリーンサラダ添え。味が物足りない方には醤油を用意していますとの添乗員さんのお言葉でしたが、私は塩コショウで十分おししくいただけました。きちんと小骨の処理もされていて、昨年、スロバキアで食べた鱒よりずっと食べやすく、身も柔らかく美味しかったような気がします。

 さらに今回ツアーを通して感じたのは、パンのおいしさheartどこの店のパンも美味でした。





 スクランブルエッグや目玉焼き、ソーセージにカリカリベーコン、マッシュルームやトマトのソテー、そしてベイクドビーンズと言ったホットミールに、フレッシュジュース、ヨーグルト、ホリッジ、シリアル、トーストやパン、さらに食後にはミルクティーかコーヒーが付く、ボリューミィなイングリッシュ・ブレックファストを朝しっかり食べて来たので、ランチはこの程度の量で十分ですね。それでも若い子には物足りないかもしれないけれども…。

 ランチの後は1時間程度の自由散策。あれこれ見学するには中途半端な時間なので、ピーターラビットのみやげ物屋さんを覗いたり、ちょっとお行儀は悪いですがアイスクリームを買って食べながら歩いて、集合場所の桟橋へ。そこから船に乗って約40分間のウィンダミア湖遊覧です。



 下の写真は今回乗った船。100人位乗れるでしょうか?私達を含め殆どの乗客は時間通りに乗船したのですが、中国人ツアー客のグループが10分余り遅れて乗船。船のスタッフが急げと手招きしているのに、我関せずとばかりにゆっくり歩いて来るのには、待たされている客全員が呆れ&怒りモードでしたoni

 船も次のクルーズがあるので、どうも後半はスピードを上げて航行した模様。こちらはたっぷり遊覧を楽しみたかったのに、乗船時間は35分足らずに。約束の時間に遅れる人は、本当に他人の「時間泥棒」ですね。しかも、降りる時には人を押しのけて我先に降りるという有様。ここでまた彼らは、他の乗客から顰蹙を買ったのでした。
 



 前回の旅では湖上遊覧をしなかったので、私達は今回の遊覧をとても楽しみにしていました。午後4時過ぎから始まった湖上遊覧。湖上を渡る風は少し冷たかったけれど(添乗員さんからは事前に、この日の服装は冬仕様でと言われていました。寒がりの夫はダウンジャケットを着込んで…)、展望デッキに腰掛け、のんびり景色を眺めるのはとても気持ちの良いものでした。



 湖岸には数多くのヨットが係留されていました。湖畔には別荘も多いようです。
 



 楽しい遊覧ももうすぐ終わりです。湖畔の木々も徐々に色づいて、秋の気配を感じさせます。



 この日の夕食はホテルで。写真を撮り忘れたのですが、ちょっとした前菜の後にビーフシチュー、ポテト添え。デザートはパン・プディング?私はペロリと平らげたのですが、同じテーブルの30代?と40代?の女性は、もうお腹いっぱいで食べきれないわと、ビーフシチューもプディングも3分の1ほど残していました。どこまでも食いしん坊な私?!味はそれほどおいしくもなく、かと言って不味くもなく、と言ったところ。


  



 宿泊したホテルは本当に住宅街の中にあって、周囲の環境は閑静そのもの。緑豊かで空気が美味しい。住所としてはマンチェスター(Manchester)だけれど、マンチェスターと言えば、サッカーチームのマンチェスター・ユナイテッドと、そこに所属していたディビッド・ベッカムしか思い浮かびません。



 ドアに貼られたホテルの間取り図を見ると、たまたま端の私達の部屋だけ他のツアーメンバーの部屋と比べ若干狭く、スーツケースを開けるスペースにも事欠いたのが残念でした。こればかりは運なので仕方ありません。

 さて、今回もくまごろう兄弟の末っ子マシューを旅のお伴に。慣れない長旅にマシューもちょっとお疲れ気味です。



 何だかんだ言って(些細なトラブルはどれも想定内)、初日を無事に、ブロンテ姉妹のゆかりの地を訪ねると言う所期の目的も達成して、満足のうちに終えたのでした。



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