はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

かんぽの宿、オリックスへの譲渡問題

2009年02月06日 | はなこのMEMO
宿泊・保養施設「かんぽの宿」のオリックス不動産への譲渡問題。どうやら鳩山総務相の物言いから、ついには野党まで動き出して、この件は白紙となるようだ。

しかし、しかし、一国民として腹に据えかねるのは、そもそもこうした不採算事業(年間40~50億円規模の赤字!)を、どうして適正な事業計画もないまま日本郵政公社の前身、郵政省は始めたのだろうねえ?そのことの責任追及なしに、譲渡手続き問題だけが大きく取り沙汰されるのが腑に落ちない。

郵政省がこの「かんぽの宿」事業に投入した資金は、元を辿れば国民の預貯金だよね?その投資が回収できないこと自体、とんでもないことだ。民間企業なら考えられないことだよ。投資額に見合うだけの利益を上げることもできない事業に多額の資金を投入するなんて?!なんて大甘な需要予測なんだろう。

官主導の事業の問題点は、損益をあまりにも考えなさ過ぎること(社会にとって、それがどうしても必要なものならともかく)、失敗した場合に誰も責任を取らないことだと思う。昨日で就任1年を迎えた大阪の橋下知事も、関西国際空港の大幅赤字に関して、官の経営感覚の無さを指摘していたけれど、まったくもって、この無責任体質には怒りを覚えてならない。世界有数の経済大国が、こうした杜撰な事業の数々で、世界有数の借金大国に成り下がり、貧困国に向かって転がり続けている。

息子が卒業した、築50年のボロボロの小学校の校舎(今、地震が起きたら、ひとたまりもないぞ!)を見ながら、「この国は誰の為にあるのか」と溜息をつくばかりだ。

【参考サイト】
↓私が常々愛読している貞子さんのブログには、この件に関して以下の通り興味深い記事があった。一体、何が真実なのか?(ちなみに貞子さんはアルファブロガーです)

霞が関と邦銀大手が敵視、「かんぽの宿のオリックス」は庶民の味方
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