はなこのアンテナ@無知の知

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Q地球🌏は誰のもの?A誰のものでもない

2025年02月08日 | 気になったニュース
私達人類は、地球🌏の長い歴史の中で、地球🌏が瞬きした一瞬くらいの短い期間、間借りさせて貰っているに過ぎない、ちっぽけな、本当にちっぽけな存在。自分達が地球🌏の主(あるじ)と思っていたら大間違い。

ここでは敢えて「トランプさん」と呼ばせていただく。

彼はアメリカ合衆国大統領に就任した途端、「大統領令」を乱発して、バイデン大統領時代の施策をことごとくひっくり返している。

まるで幼子が新しいおもちゃを貰って夢中になって遊んでいるかのごとく、合衆国大統領に与えられる強大な「権力」を思いのままに行使している。

それどころか、自国内では飽き足らず、世界規模で思いつくまま、深慮なしに、言いたい放題である(と言う印象)。

「アメリカ合衆国大統領は世界の支配者」と言わんばかりの、国際秩序を無視した放言ぶりには、思わず目が点になる。

例えば制度疲労を起こして機能不全に陥っている国際機関の在り方に(やり方は乱暴だけれど)釘を刺すのは、問題提起として「あり」だとは思うが、デンマーク領グリーンランドやイスラエル「ガザ地区」の米国領有を提案するのは、いくら何でも図々しいんじゃないの?と思う。

米国は確かに未だ大国かもしれないが、アジアを中心に他国も経済発展し国力をつけて来ており、かつてに比べれば相対的に米国の国力は弱まっていると思う。それなのに、未だ世界支配者ばりの発言(ASEAN諸国のBRICs加盟は何を意味するのか?)。

現状を見る限り、ビジネスマン上がりの彼は「欲得」や「損か得かの判断」のみで動いていて、問題の本質(「ガザ地区」がなぜ存在し、紛争が続くのか?等)を無視しているように見える。これでは問題の根本的な解決にはならないと思う。

現在の彼は現世界を蝕む「行き過ぎた資本主義」「際限ない欲望」の権化のように、私の目には映る。

私達が自分の欲得だけを考えて行動したら、自分の欲望のままに暴走し続けたら、この世界は一体どうなってしまうのだろう?

ましてや、それを強大な権力者が率先して行ったら…何にしても「想像力」が必要だよね。目の前にある問題に向き合う「意志」も。

そこでふと思い出したのが、東大の教授が講師を務めた「現代米国政治講座」で語られた米国の二面性だ。

教授曰く「私達が普段メディアで目にしている明るく華やかでリベラルな米国は、主に海に面した都市部の姿であり、内陸部の米国(特に白人)は開拓時代さながらに粗野で、保守的かつ排他的である」と。

15年程前、家族でLAにあるユニバーサル・スタジオ・ハリウッドに行った時の経験を思い出した。スポンジボブのアトラクションの前室で、小学生連れの、ちょっと垢抜けない雰囲気の白人家族1組と一緒になったのだが、いつものノリで私が「Hello!」と声をかけたところ、件の家族は押し黙ってこちらを睨みつけ、警戒心を顕にしたのだ。今にして思えば、彼らは私達のようなアジア人を見たことがない、内陸部の人間だったのかもしれない。

「我(主に白人)こそは真のアメリカ人」と自負してやまない保守的で排他的な人々の熱狂的支持を受けているのがトランプさん。加えてバイデン前大統領の、物価対策をお座なりにして常にポリティカル・コレクトネスを念頭に置いた政策に嫌気して、政治に変化を求めた(比較的近年「永住権」を得た非白人の)人々がトランプさんに投票したと言われている。「高邁な理念」より、「目の前の生活」を、過半数の米国民は選んだのだろう。

確かにトランプさんは米国ローカルでは多くの人々の支持を受けてトップになったのだろうが、世界が皆、彼を支持しているわけではない。

今のところ、彼が放言する度に世界から反発や不安の声が出て、米国の官僚や軍部がその火消しに躍起になっているらしい。

では、彼の暴走を止められる者は誰もいないのかと言えば、そうでもないようで、彼に合衆国大統領としてあまりにも常軌を逸した、「法治国家」として看過出来ない言動があれば、「司法(の良心)」が合衆国憲法に則って、ブレーキをかける役割を果たすだろうと言われている。

さすがに2度目ともなれば、トランプさんも前回の失敗(任期後半に彼の独善について行けず、多くの閣僚が政権から離脱)を踏まえて、途中で軌道修正をかける柔軟さを備えていて欲しいものだ。

蛇足ながら、「人相学」に興味がある者としては、個人的にトランプさんの背後に見え隠れするイーロン・マスクさんの人相の不可解さが気になって仕方がない。今となってはTwitter社の買収も、大統領選を見据えての戦略(情報操作、ゆくゆくは言論統制)だったのではとの穿った見方をしてしまう。

AIの進化でディープ・フェイク制作も容易になった現在(実際に行われているのかは不明だが、最近放映されたFBIの活躍を描く米ドラマで、当のFBIがディープ・フェイクの手法を用いて、犯罪者を欺いていた😲)、SNSで発信される情報の真贋を見分け、悪意に騙されない賢明さと冷静さが、私達利用者には必須になっている。正直、騙されない自信…私はないかな😅。

(了)

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