はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

錦織圭選手

2015年06月06日 | はなこのMEMO
 錦織圭選手の活躍をいつも楽しみにしているのだが、彼の卓越した運動神経と技術を以ってしても、所謂ビッグ・サーバーと呼ばれる長身選手のパワーテニスにはなかなか勝てないのが残念だ。
 
 コーチのマイケル・チャン氏は全仏オープンで優勝の経験があるが、チャン氏の時代と今とではテニスのスタイルが違う。大柄でタフな選手が、高い位置から渾身の力を込めてラケットを振り下ろして放つ高速かつ重いサーブで、サービス・エースを取ってしまうパワーテニス全盛の時代に、錦織選手のようなベースライン・プレイヤーはビッグ・サーバーに対して善戦はできても、なかなか勝てない。特に全仏のようなグランドスラム大会では、頂点に立つことは至難のようだ。

 今回の全仏ベスト4入りをかけた試合の敗因を、「ここ一番でのメンタルの弱さ」とする意見もあるが、ビッグ・サーバー相手にギリギリのところで戦っている錦織選手が、初っ端から自分の作戦が裏目に出続けたら、精神的に焦りが出るのも仕方ないのかもしれない。それもこれも、体格で劣勢だからだ。

 やはり体格差は如何ともしがたい。

 悔しいね。

 その体格差を跳ね返して、グランドスラム大会で優勝できたら、それこそ錦織選手はテニス史に名を刻む選手になるんだろうな。

 技術だけでは追いつけない体格差(+身体能力差)で、日本人をはじめとするアジア勢(特に比較的小柄な東南アジア勢)が、欧米やアフリカ勢に比して不利なスポーツ競技は沢山ある。そこで勝利を目指すことの困難さを考えたら、勝てない選手を、私は安易に批判なんかできない。

 スポーツ観戦の楽しさや面白さは、応援する選手の勝ち負けと言った結果だけではないので(そもそもプロ選手としては小柄な錦織選手が、大柄選手相手にほぼ互角に戦っている姿に感動するし…)、今後も観戦し、錦織選手を応援し続けるつもりだ。
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