はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

靖国神社の桜

2012年04月10日 | 散歩の記録


 去る土曜日に訪れた靖国神社。都下の桜sakuraの開花標準木~3本のソメイヨシノsakuraが、この靖国神社にあるのは有名な話。境内は満開の桜sakuraで、華やいだ雰囲気に包まれていました。

 その桜sakura見たさに大勢の人々が繰り出し、境内は花見客でごった返していましたが、境内では敷物を敷いての花見は禁じられているので、自由に桜sakuraの下を散策できました。

苔むした幹は堂々たる風格
 靖国神社の桜sakuraは、1870年に靖国神社競馬場が開始された際に、木戸孝允(桂小五郎)がその周辺に数十本の桜sakuraを植えたのが始まりと言われています。

 今や境内にはソメイヨシノsakuraをはじめとして、フジザクラsakura、カンザクラsakura、枝垂れザクラsakura、ウコンsakuraなど樹種多彩な桜sakura800本が植えられ、3月下旬から4月半ばにかけて、その競演を楽しめるようになっています。

 できれば桜の花sakuraをクローズアップでカメラcameraに納めたかったのですが、いかんせん大木で、チビの私には手が届きませんでした。その代わりに幹をパチリcamera写真ではその繊細な色合いが残念ながら分かりづらいのですが、ウグイス色の苔がビッシリと表面を覆い、年輪を重ねた大木の風格を感じさせます。

 境内を出ると、参道の両脇には屋台がズラリと立ち並び、その間を花見を終えて帰る人と、これから向かう人が行き交い大混雑でした。また、敷物を敷いた花見客の集団もいて、宴もたけなわといった様子でした。

 参道の入口近くに立つ銅像の周りでは「同期の桜sakuraを唄う会」と銘打つ集会が開かれ、年配男性が集っていました。軍歌愛好会のチラシ配りをする人も。「同期の桜sakura」は、靖国の桜sakuraを詠ったものなのかな?戦時に同じ部隊に所属した元兵士が、桜sakuraの美しいこの時期に集い、旧交を温めているのでしょうか?それとも、この時期の賑わいに乗じた、右翼の街宣活動の一環?何れにしても、花見客の多くは足を止めることもなく、その脇を通り過ぎていました。

 帰りに近くの千鳥ヶ淵にも寄ろうと思ったものの、既に大勢の人出で入場制限がかかっていたようで、やむなく断念しました。後日の報道で知ったのですが、昨年の震災による花見自粛の反動か、今年は例年にない人出の賑わいで、例えば同日の上野恩賜公園は21万5000人と、1日としては過去最高の人出だったようです。

 某テレビ番組では、日本人に混じって花見の宴を楽しむ、外国人グループの姿をレポートしていました。番組調査では36カ国もの国々の人々がいたのだとか。さすがに長期滞在者が殆どでしたが、自国の料理を持ち寄ったりしながら、日本独特の文化をとても楽しんでいる様子でした。

 しかし、その盛り上がりに比例するかのように、今年は急性アルコール中毒で救急搬送ambulanceされる人も昨年の数倍に及んだそうです。今や、酒屋が花見の場所まで電話1本でお酒beersakeを配達してくれるそうでbikkuri、樹下の宴でついつい飲み過ぎてしまう人が続出したのでしょう。それにしも…ちょっとはしゃぎ過ぎbomb2やはり不況の憂さを忘れたい思いも、飲酒に拍車をかけたのかな?それとも、今回が花見酒デビューと言う若者が多かったのでしょうか?




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