はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

巡り巡る

2012年04月12日 | 日々のよしなしごと
困っているお年寄りを見かけたら、自分の親だと思って、困っている乳幼児連れの若いお母さんを見かけたら、かつての自分のことを思い出して、手を差し伸べることにしている。

30年近く離れて暮らす実の親も、郷里で弟妹や親族はもちろん、親族以外の人にお世話になっているはずだ。私も子育てをする中で随分多くの人に助けられて来たと思う。

親切や思いやりは、人の間で巡り巡っているものだと信じたい。


今日、パスモの残金が少なくなっていたので、駅の券売機でチャージをした。

すると、隣の券売機にいた80才前後のおじいさんが何やら困っている様子なので「どうなさいました?」と声をかけた。おじいさんは言葉が不自由なようで、身振り手振りで訴えた。私が声をかける前にも、別の人(50代くらいの男性)が声をかけていたのだが、おじいさんの言葉が聞き取れないので諦めたのか、すぐさま立ち去ってしまっていた。

どうやら150円の乗車券を買いたいらしい。「小銭ならここに入れたら良いですよ」とコイン投入口を教えたら、首を横に振って、お札投入口を指さす。訝りながらお札の投入口を見て見ると、なんと奥にコインが何枚も無理矢理押し込まれていた。私が持っていたペンで何枚かのコインは取れたのだが、何枚かは強くねじこんだらしく、投入口の奥の金具に引っ掛かっていた。

これは私ではどうにもならないなと思ったので、係員の呼び出しボタンを押そうとしたら、係員の方から券売機横の小窓を開けて来た。おじいさんは話せないので、私が代わりに状況を説明してあげた。私は予定の時間が迫っていたので、ここで駅の係員にバトンタッチした。

しかし、あの状態でひとりで外出は大丈夫なのだろうか?もしかしたら脳疾患後のリハビリの一環で外出を試みているのかもしれないが、同行する人がいないなんて。まさか認知症で徘徊ってことはないよね?今更だが、おじいさんのその後が心配になった。
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