
本作は是非オススメ、と言う類の映画ではないけれど、見ていていろいろ思うところがあったので、率直な感想を綴ろうと思う。ちょっとネタバレとも取れる発言もあるので、これから見る気満々の人は、その点にご注意!
雑ぱくに言うと、幼なじみとして強い絆で結ばれた二人が、運命のいたずら(二人の優柔不断さ?、若さゆえの放縦さ?)で、傍をヤキモキさせるようなすれ違いを繰り返す物語だ。若い二人の恋の顛末を描いていることから、若い世代向けの作品と言えなくもない。
その為、親世代の目線で見ると、なんともEASY GOINGな展開に納得が行かないと言うか、呆れる部分もある。
あまりにもあっけない初体験。そこから狂う人生設計。周りもヒロインの安易さを窘(たしな)めるでもなく、ヒロインはある意味、お定まりの人生コースを歩んで行く。本人はそれで良いの?親は我が子が不本意な形で夢を諦めることに納得が行くの?カトリックって、そんなに寛容なの?
若気の至りと言ってしまえば、それまでだけれど、対するヒーローも彼女への恋心を自覚しながら別のガールフレンドを取っ替え引っ替え、これまた無責任極まりない。その優柔不断さが結局、人の心を傷つけていることに気付かない鈍感さは罪である。

こうして書いていると怒りモード全開


テレビ番組『王様のブランチ』のインタビュー映像で、ヒロインを演じたリリー・コリンズの受け答えを見た限りでは、彼女自身はシッカリした考えの持ち主で、自立した大人の女性という印象である。そんな彼女は、行き当たりばったりの人生(そう、NO PLANな人生

それにしても『白雪姫と鏡の女王』(2012)以来のリリー・コリンズ。わずか2年で、まだ幼さの残る少女から、あのトレード・マークだったゲジゲジ眉毛も整えられて、すっかり大人の女性へと変貌を見せた。超オススメ!とは言わないまでも、彼女目当てで見ても損はない作品だと思う。
舞台は、作中で特に言及はないけれど、宗教的バックボーンや、海辺の風景等から推察するに、アイルランドなのかな?

【参考写真】『白雪姫と鏡の女王』より。白雪姫役のリリー・コリンズ
