はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

(4)優しさがいっぱい~『テラビシアにかける橋』

2008年01月26日 | 映画(2007-08年公開)


みそっかすないじめられっ子ジェスに、生まれて初めて友達が出来た。それは風変わりな転校生の女の子、レスリー。二人は思うままに想像の翼を広げ、川向こうの森の中に二人だけの王国『テラビシア』を創り上げる…

学校でも、自宅でも、いつも疎外感を感じていたジェス。しかし、レスリーとの出会いが彼の頑なに閉ざされた心を変えて行く。「心を開くのよ、ジェス」

そして、言いようのない深い悲しみに打ちひしがれた時、ジェスは自分が多くの人々の温かさに包まれていたことに気付くのだった…


小学生とは思えないほど美しい言葉を紡ぐレスリーの文才には驚く。スケッチ・ブックに描き込まれた、ジェスの伸びやかな筆致の絵も、それに優るとも劣らない魅力を持っている。彼らの豊かな想像力には目を見張るばかりだ。

本作はCGを巧みに使い、その技術に溺れることなく、二人の想像世界を素敵に表現している。タイトルロールとエンドロールのアニメーションも楽しい。監督がアニメーション畑出身だけのことはある。

豊かな自然の中で、伸び伸びと過ごす子供達の姿は羨ましい限りだ。都会育ちの息子の目にはどんな風に映ったのだろう。

自分の心を開くだけで、世界は全く違ったものに見えて来る。そんな驚きに充ちた世界が、本作には息づいている。子ども達には是非見て欲しいな。

『テラビシアにかける橋』公式サイト
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