はなこのアンテナ@無知の知

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そんなこと、本当にできるの?

2008年05月26日 | 気になったニュース
先月半ば、江東区の新築ワンルームマンション内の自宅から忽然と姿を消した23歳の女性。数台の防犯カメラにも彼女が連れ出された痕跡はなく、現代の神隠しかとも言われていましたが、昨日、容疑者が逮捕されたようですね。

マンション居住者全員から採取した指紋の中で、容疑者の指紋が被害者女性の自宅でも採取されたのが決め手になったようで。住居侵入罪での逮捕だったようですが、被害者宅に暴行目的で侵入し、顔を見られた為殺害に至ったようです。信じられないのは、殺害後、遺体を細かく切断しトイレに流したという供述。

そんなことできるのか?物理的にも。心理的にも。我が家なんて、トイレットペーパーで紙詰まりしたんですよ。被害者女性は数週間前に引っ越してきたばかりで、加害者とは挨拶程度の面識しかないんですよ。それで証拠隠滅とは言え、いとも簡単に切断してトイレに流せるものなのか?あの渋谷の妻による夫殺害後遺体切断事件や、兄による妹殺害遺体切断事件とは、加害者と被害者の関係性が全く違う。加害者・被害者両者の間に感情的軋轢が生じる”間”さえない。それなのに、何の躊躇もなく切断しトイレに流してしまう非情さ。それとも、被害者をターゲットにした時点で、人間扱いしていないからこそ出来た悪魔的所行なのか?何れにしても狂気の沙汰としか思えない。

事件直後にマスコミのインタビューにも、注目を集めて嬉しかったのか(その笑顔がキモイのである。見ていて腹立たしいのである)、一近隣住民として、笑いながら答えている加害者。その様相は尋常じゃない。尋常じゃないから、このような猟奇的な事件を起こしたんだろうけれど。このような信じがたい事件が、いつ起こるとも知れない日常性が恐ろしい。

事件発生の様子を想像するに、被害者は自宅についてドアを閉めると、施錠せずに玄関先で一旦スーパーのレジ袋を置き、ブーツを脱ぐ前に姉に、帰宅した旨のメールを送信したのだろうか(或いは、マンション1階玄関に到着した時点でメール送信したのか)。一方、加害者は被害者が越して来た直後から秘かに彼女の行動パターンを探り、事件当日、彼女の帰宅を自宅玄関ドア内側で耳をそばだてて確認して後、すぐさま施錠していないドアを開け、背後から凶行に及んだのだろうか(オートロック装備で油断して、自宅玄関ドアを施錠しないケースも多いと聞く)。或いは、彼女が玄関ドアを開けた時点で加害者は自宅から飛び出し、背後から襲いかかったのか?何れにしても、室内見取り図を見る限り、その構造では逃げ場がない。被害者のその時の恐怖はいかばかりだったか?

今や女性が単独で行動する時は、常に周囲に不審者がいないかを確認し、自宅到着後も油断することなく玄関ドアにすぐに施錠し、安全を確保してから、次の行動をしなければならないということなのだろうか?日本の安全神話が脆くも崩れ去って、片時も神経の休まらない世の中になってしまったことが本当に悲しい。
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