ウサギのフクとモルモットのワウは、
ただいま
我が家で癒しのオーラを全開中!
昨年までは、
雑種の愛犬トトが担っていたが、
老衰で亡くなった。
その可愛いトトを
死の直前まで見守ったせいで、
家族の悲しみはいかばかりか。
(もうペットは飼えない!)
その決意をいとも簡単に破ったのが、
高校生の末娘。
4人兄弟の年が離れた末っ子とあって、
とにかく甘やかされて育った。
我が儘なこと我が儘なこと。
その彼女がせがんだ。
「あの子が欲しい。飼いたい!」
ペットショップで目を輝かせて
見詰めていたのは、
モルモットの檻!
(まさか、イタチを飼うのか?)
とゲンナリしたが、
目に入れても痛くない、
50代で授かった末娘のおねだりには、
所詮勝てやしない。
「トトの代わりだから、
ウサギもいいでしよう」と、
おねだりの追加。
成程、
二匹の大きさを合わせれば、
トトと同じになる。
結局、
末娘の部屋に、
ケージの檻が二つ。
フクとワウは
我が家の一員に納まった。
一緒に暮らすと、
イタチの仲間と不細工な顔のウサギも
結構可愛いではないか。
トトのように、
ないたり体を摺り寄せたり、
ペロッと顔を舐めたりはしてくれないが、
妙に愛くるしいのだ。
よほどのことがないと
近づく気配も見せない我が儘さは、
末娘と同じ。
いつのまにか、
トトを失った心の空洞に
フクとワウが住み着いていた。
「フクちゃん、
おなか空いてましぇんか?」
「ワウちゃん、
ご機嫌はいかがでしゅか?」
末娘が学校なのを見計らっては、
部屋に入り浸る。
猫撫で声で、
フクとワウの相手に。
もうトトの身代わりを
通り越してしまった。
「お父さん。
フクとワウの檻、
掃除してやらないと、
可愛そうだよ」
「おう。分かったよ」
買う時の約束、
「二匹の世話は私がやるから、
絶対に」
がいつのまにか反故になっていた。
末娘にも、
フクとワウにも、
メロメロ状態の私には、
どうでもいいことなのだ
ただいま
我が家で癒しのオーラを全開中!
昨年までは、
雑種の愛犬トトが担っていたが、
老衰で亡くなった。
その可愛いトトを
死の直前まで見守ったせいで、
家族の悲しみはいかばかりか。
(もうペットは飼えない!)
その決意をいとも簡単に破ったのが、
高校生の末娘。
4人兄弟の年が離れた末っ子とあって、
とにかく甘やかされて育った。
我が儘なこと我が儘なこと。
その彼女がせがんだ。
「あの子が欲しい。飼いたい!」
ペットショップで目を輝かせて
見詰めていたのは、
モルモットの檻!
(まさか、イタチを飼うのか?)
とゲンナリしたが、
目に入れても痛くない、
50代で授かった末娘のおねだりには、
所詮勝てやしない。
「トトの代わりだから、
ウサギもいいでしよう」と、
おねだりの追加。
成程、
二匹の大きさを合わせれば、
トトと同じになる。
結局、
末娘の部屋に、
ケージの檻が二つ。
フクとワウは
我が家の一員に納まった。
一緒に暮らすと、
イタチの仲間と不細工な顔のウサギも
結構可愛いではないか。
トトのように、
ないたり体を摺り寄せたり、
ペロッと顔を舐めたりはしてくれないが、
妙に愛くるしいのだ。
よほどのことがないと
近づく気配も見せない我が儘さは、
末娘と同じ。
いつのまにか、
トトを失った心の空洞に
フクとワウが住み着いていた。
「フクちゃん、
おなか空いてましぇんか?」
「ワウちゃん、
ご機嫌はいかがでしゅか?」
末娘が学校なのを見計らっては、
部屋に入り浸る。
猫撫で声で、
フクとワウの相手に。
もうトトの身代わりを
通り越してしまった。
「お父さん。
フクとワウの檻、
掃除してやらないと、
可愛そうだよ」
「おう。分かったよ」
買う時の約束、
「二匹の世話は私がやるから、
絶対に」
がいつのまにか反故になっていた。
末娘にも、
フクとワウにも、
メロメロ状態の私には、
どうでもいいことなのだ