110歳の老母と85歳の長女
腰が直角に曲がった婆さん・・・
土曜で休みの日だけれど
1軒だけ在宅訪問した
大きな60坪もある大きな平屋ではないか、と勝手に妄想している自分
その家には86歳の婆さんと息子と男孫の3人が暮らしている
婆さんの名は春子
腰は「く」の字に曲がり
地べたを見ながら歩く
紙ぱんつの上に「モモシキ」ともんぺを穿いている
歩くうちに
もんぺは摺り落ち
腰から臀部の上が露出し
いまにももんぺと紙ぱんつが
更に摺り落ちてしまいそう
焦る自分
春子さんに
「腰寒くないかい」と尋ねる
『別に寒くないよ』
「それ以上もんぺが摺り落ちたら大変だよ」
『腰まで上げてもすぐ落ちてしまう・・・・』
自分は勝手に妄想の世界
春子さんは仰向けに寝たとき
両下肢(りょうあし)は天井に向かってのかな?
「春子さん、腰が「く」の字に曲がっていると、蒲団に寝るとき足は天井に向かっているのかい」
『(笑いながら)足は真っ直ぐに伸ばして寝ているよ』
本当に不思議に思うのは、自分だけなのか