老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1003 昔の方が生きやすかった?

2019-03-15 17:37:40 | 阿呆者
昔の方が生きやすかった?

医療技術の進歩と消費生活が豊かになり
人生百年の時代となった。

今は、老い寝たきりになっても
そう簡単には死ねず生きら得ている

長寿のお陰で 認知症を患い
自分が誰だかわからなくなる

昔は
医者様にもかかれず 自宅の畳の上で
寝たきりにもならず 呆けることもなく
死ぬことができた

昔は貧しくても暮らせた
今は、便利なカードのお陰で
欲しい物は手に入るが 「金」に追われている

現代の「豊かさ」は
目には見えにくい貧困が潜んでいる

幸せって何か
価値観が陽炎の如く揺らぐ







1002 陽のあたる部屋

2019-03-15 17:35:37 | 阿呆者
陽のあたる部屋

冬の季節

陽のあたる部屋は
春を感じる

陽のあたらない部屋は
寒くこころが縮む

愛犬の温もりに
気持ちが癒される

飢えと寒さのなかで
野良犬は安住の寝ぐらを欲す

陽のあたる部屋に棲む
それだけで至福のとき



1001 鳥になりたい

2019-03-15 00:23:59 | 阿呆者
鳥になりたい

鳥になりたい
大空を自由に翔びたい

魚になりたい
碧い海の中珊瑚礁を眺めていたい

駿馬になりたい
大草原を駆け回りたい

貝になりたい
海辺で静かに夕陽を眺めいたい


生命は輪廻
また にんげんに生まれたい

蝿やゴキブリにはなりたくない
ハエタタキで潰され殺されてしまう

ミミズ にはなりたくない
雨上がりの夏
灼熱の暑さで干からび死してしまう


最期は穏やかに
妻の 手に握られながら逝きたい