老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

986 感じ想うこと

2019-03-07 12:08:42 | 阿呆者
beagle元気 縁石に前足を乗せ 遠くの景色を眺め 何を想う

感じ想うこと

土から這い出てきたモグラが 車に轢かれた

拾年介護ベッドの上で寝たきりの暮らし

上顎洞悪性リンパ腫を患い 医師から「余命」を告知され 
生命の短いことを忘れてしまった認知症の婆さん

家に帰れる老人 家に帰れても「家族」が居ない老人

在宅訪問した自分 病室を訪れた自分
訪問先で 何を感じ 何を想うか

春がもうすぐそこに来る
枯れていた草木は芽吹き
虫たちも土から這い出る

桜だよりが 間もなく届く
桜の花を観て何を想う

何も感じることがなく
何も想うことがなく
過ぎ去った一日は
「何もしなかった」「何も残らなかった」
、と反省してみる。