老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

988 帰る家がある

2019-03-08 20:35:14 | 空蝉
霧の向こうに帰る家がある

帰る家がある

私には
帰る家がある

大空を飛び交う鳥たちも
帰る巣がある

疲れたとき
帰る家がある
それだけで安心

帰る家は
窓の灯りがこぼれ
妻とbeagle元気が待つ

帰る家があるから
往復切符をポケットに忍ばせ
旅に出る

死の旅は
片道切符
家には帰れない

昔は土に帰った
今は白い煙となり青い空に帰る



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987 老醜

2019-03-08 03:30:21 | 阿呆者
春よ 来い
老醜

蒲団から起き
身支度をしbeagle元気と散歩に出かける
帰宅すると
朝風呂に浸る。

風呂から上がり
鏡の前に立つと
妻は「こ綺麗にしてよ、でないと余計老けて見えるからね」と。

鏡の向こうに映る私の顏
子どもの頃の面影はあるものの
自分の顏でないような気がしてくる。

後頭部の一部は「はげ」てきた。
「はげ」と呼ばれると
とても嫌な感じがする。
「頭(頭髪)が薄くなってきたね」、と言われると
なんだか頭のなかが薄くなってきた、と誤解されてしまう。
髪の毛が薄くなるのは仕方がない
老いには勝てない。

目は心の窓
その目の下は「くま」だらけ
妻曰く「熊何頭飼っているの?」
「くま」の部分は浮腫の症状
水が溜まっているような感じ
針を射してみたら「くま」の水が脱けるかな、と思うも
針を射すと痛いのでしない。

年老いてくると
目尻が乾き白い滓となることがあるので
目尻まで洗顔クリームを施す。

頭髪は薄くなってくるのに
鼻毛は切っても伸びてくる
「鼻から毛がでている、と可笑しいよ。女性に嫌われるからね」、と妻が傍で話しかけてくる。
毎朝鼻毛カットと鼻の孔の掃除。
鼻の孔に乾いた鼻糞が蝙蝠のようにぶら下がっていたら、それこそ女性に嫌がられる。

耳朶や耳の中も
気をつけないと
耳垢が溜まり耳毛が伸びてくる
妻の膝枕で耳掃除は 過去の思い出
いまは自分で手入れをする。

顔の皺は増え
まさかアイロンで皺を伸ばす訳にはいかず
妻が使用しているクリームを拝借
いい香りが混じっているクリームで皺防止。

クリームを塗ると顏の皮膚は艶々してくる。

食後の歯磨きも大切
「口が臭い」
相手しかわからない
「お口臭い」と大人は言ってくれないが
幼子は「おじちゃん お口臭い」と容赦なく放たれる


下品な話になり恐縮しますが
顔の部分は意外と汚いのです
目糞 鼻糞 耳糞 歯糞があり
こ綺麗にしないと大変。
老醜にならぬよう鏡の前に立つ。


鏡を見る。
《ひみつのアッコちゃん》の鏡があれば最高
若返りがいとも簡単にできる。

あと欲しい物は
お金ではなく
ドラえもんの《どこでもドア》かな

下らないことを長々とかいてしまった。
笑って下さい









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