老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

981 3月の雨

2019-03-04 13:43:46 | 阿呆者
3月の雨

昨夜から3月の雨が降り続いている

6月の雨で
紫陽花は艶やかに咲き
蝸牛は葉っぱの上で雨宿り
6月の雨は絵になる

3月の雨によく似合う花は何かな
東北の春はまだ来ないだけに
虫たちは土のなかで
蠢(うごめ)いている

傘もささずに3月の雨のなかを歩く
雨が止んだら 
散歩が待っている
雨が止んだら
一番喜ぶのは我が家の犬

980 ヒトでなし

2019-03-04 04:28:46 | 読む 聞く 見る


 ヒトでなし

書店で
積み上げている文庫本のなかに
京極夏彦『ヒトでなし』新潮文庫があった

仕事、家、妻子。全てを失った39歳の男の物語。
「堕」の章から始まり
「還」の章で終える

780頁と厚い文庫本
仕事の合間に手にし読んでいきたい

別れた妻は、今はもう他人だ。
他人から「ヒトでなし」って言われた自分。

「ヒトでなしって何だよ。人間じゃないというのかよ
じゃあ犬かよ虫かよクソかよ巫山戯(ふざけ)るな馬鹿野郎ー」(10頁)


ヒトでなしであっても
生きている。

どんな話になるのか
興味津々。