老い生いの詩

老いを生きて往く。老いの行く先は哀しみであり、それは生きる物の運命である。蜉蝣の如く静に死を受け容れて行く。

1030 地獄の沙汰も金次第

2019-03-29 03:49:44 | 老いの光影 第4章
在宅介護も青い空のように パッと晴れていきたい

 地獄の沙汰も金次第

地獄の沙汰も金次第

金さえあれば飛ぶ鳥も落ちる(類義語)

お金が全てではないが、お金はあると便利な物

老人介護も金次第
老人介護もすべて金で解決する

老人のお金と言えば
年金の種類と受けとる額

その受け取るお金が少ないか多いかによって
十分な介護サービスが受けられるどうかが左右される


年金は老人の物なのだが
老人の手から離れ
子ども夫婦の手に渡ると
誰のためのお金だかわからなくなる家族もある

介護サービスの計画(プラン)を決めるとき
「介護に使えるお金はいくらまで可能ですか」と尋ねることにしている
それぞれ生活費のなかでどのくらい介護に使えるのか

要介護5の認定を受けた老人の場合は
要介護度が重く、それだけ手間(世話)もかかり
使える介護サービスの支給限度額も高いけれど
肝心のお金が無いと家族介護者の負担は大きくなる

ケアマネジャーの仕事は
「マネマネジャー」と比喩される
要介護老人やその家族介護者が必要としているサービスをプラン作成し
老人の自立や家族を支援していく
そのとき支援していく介護サービスの種類や回数が多いと
その分介護負担(自己負担は1割から3割、年金額などの所得によりそれぞれ違う)が増えてくる

現実 年金の受給額によって介護サービスの枠(額)が決められてしまう
老夫婦 国民年金だった場合は本当にそのやりくりが大変
介護を受ける人は介護費用だけでなく医療費の出費もある
その上に後期高齢者医療保険料や介護保険料も馬鹿にならない

場合によっては、生活保護受給世帯の方が「恩恵」が多い
介護扶助が適用になると
介護サービスの自己負担は「なし」
認定を受けた要介護の区分支給限度額の上限枠まで自由に使える

医療扶助の適用も受けていると
医療費、薬代の自己負担はなく
その上に受診する際の交通費も負担してくれる

介護保険料、医療保険料も免除

こんなことを書くと
誤解を招いてしまう
決して生活保護受給者のことを
「問題視」しているのでもなく蔑視しているのでもない

ただ
生活保護を受けている人の場合
ケアマネジャーにとり極めてストレスが高い介護相談の様相にある

老人介護もすべて金次第とは思いたくないけれど
金その存在は大きい
でもそのお金を使うのは人間

お金も大切だが
もっと大切なものがあるような気がしてならない
家族や老夫婦のなかに
思いやりや支え合いなど家族愛があるかないかによっても
介護の質が左右されることも確か

年金と老人介護は表裏一体
いま年金を納めている方々
老人介護はあなた自身の事なのかもしれない


私の場合
年金受給額は生活保護受給額と比べると
そう大差はない
できるものなら
年金を返上して生活保護を受給した方が楽なのかな、と思っても
現実はそうはいかない

だから老いても働いている
老人介護は自分自身の事もでもあり
それは目の前に来ている