朝6時頃の阿武隈川と那須連山の風景
入院した98才のお婆ちゃん
先日のブログ 高齢者の脱水症状のところで
登場した98才のお婆ちゃん
一昨日の朝、訪問した。
朝食を終え、ベッドで寝ていた。
「登喜子さん〜、おはよう〜」と言葉をかけると、
かけ蒲団から顔を出し、私の顔がわかりニッコっと笑う。
朝食のとき一口二口のお茶を口にしただけで
唇や口の中は乾いていた。
心配し、訪れてくれたことが登喜子婆さんにとり
凄く嬉しく、翌朝3時に起き出し
デイサービスに行く用意をしていた(昨日の話)。
デイサービスに行き、登喜子さんを迎えた。
午前中は、張り切りよく話をされ、昼食も完食。
その後は、疲れたのか、ベッドで休まれた。
15時半頃、登喜子婆さんは、突如怒り出し
意味不明な言動も見られ、せん妄状態になった。
脱水症状によりせん妄が出現することもある。
登喜子婆さんは興奮し、介護員の手指を
物凄い力で握り締めていた。
デイサービスのスタッフから呼ばれ
私は腰を屈め、「登喜さん〜」、と声をかけ、
片方の手指に手をだすと、手指の力を抜き
握り返してくれた。
SPO2は測定できず、意識も朦朧としていたこともあり
救急車を呼び地元の 総合病院に搬送された。
軽い肺炎と脱水症により入院となった。
登喜子婆さんは、自宅に居る時は
救急車を読んでも「乗車拒否」をされ受診しようとはしない。
他人様や長男嫁の手を煩わせることが許せなく
自分のことは自分でする、といった気丈さを保ち続けている。
今回は、デイサービスに来てくれたお陰で
救急車に乗り受診することができた。
入院し肺炎や脱水症は完治に向かうが
嚥下の低下、認知症の進行など杞憂され
98才のお婆ちゃんは幾たびの峠を乗り越えていかねばならない。
いま、自分は、自治医科大学附属病院外来待合室にいる。
今日は、腎臓外科と感染症科の受診
採血の結果、クレアチニンの数値が1.4になり、ホッとしているところである。